大学案内

学長メッセージ

 国立大学法人岐阜大学は2020年4月に国立大学法人名古屋大学と法人統合を行い,国立大学法人東海国立大学機構を形成しました。管理・運営を行う一つの法人のもとに,教育・研究を行う岐阜大学と名古屋大学がぶら下がる格好で,私共の正式名称は国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学です。組織・機能面の充実が急速に進行中で,とくに共通教育,数理データサイエンス教育,英語教育,生命科学研究,航空宇宙生産技術開発研究などから飛躍が始まっています。その様子を現場で経験できることも岐阜大学の大きな魅力でしょう。

 では岐阜大学をご紹介します。岐阜大学は「学び,究め,貢献する」「人が育つ場所」であり続ける,これが現在まで継承してきた,また今後とも継承する私どもの存在理念です。この理念に立脚して特に2016年4月-2021年3月の第3期中期目標・中期計画期間に,岐阜大学は「地域活性化の中核拠点であると同時に,特定の強み・特色を有する領域で国際的/全国的な教育・研究拠点を形成する」大学となります。なお後者の領域としては生命科学,環境・エネルギー科学,次世代ものづくり,医学教育開発を宣言しました。

 さて,本学は5学部,4つの大学院修士課程,1つの大学院専門職学位課程,2つの大学院博士課程からなり,さらに2つの連合大学院,1つの共同大学院を持つ中規模総合大学ですが,2004年の医学部・附属病院移転をもって全学部の現在地統合が完了しました。また敷地内には岐阜市立岐阜薬科大学4-6年生用校舎・研究施設が建設され,2015年4月には岐阜県防災・減災センターも開設,2017年には岐阜県中央家畜保健衛生所とインフラミュージアム,2018年にはスマート金型開発拠点が稼働を開始しました。さらに岐阜県食品科学研究所を2019年4月に開設,航空宇宙生産技術開発センターも開設準備が進行中であり,総合的な高等教育・研究の中心として一層の機能強化が図られます。なおキャンパス各施設の現状は 建物配置図でご覧になれます。自然豊かな郊外のワン・キャンパスで学習できるという環境は岐阜大学の売りです。

 一方,とくに都市部の大学では都心回帰が盛んなことは十分承知しています。岐阜大学についても多くの学生や職員から通学の不便さ(岐阜駅からオフアワーでも約30分)が指摘されています。このような動き,要望に対する私どもの対応は駅前サテライト・キャンパスの開設です。JR岐阜駅前2棟目の高層ビル「スカイウイング37」( 37階建て)の東棟4階部分を借り切り,2012年10月に新しい教育セクションを設けました。IT設備も万全です。さらに岐阜大学のみが使用するのではなく,ネットワーク大学コンソーシアム岐阜に参画する23校(大学,短期大学,工業高等専門学校)との共同利用や,市民を対象としたセミナー,企業の催しについても,趣旨がサテライト・キャンパスの目的にそぐうものであれば受け入れ可能とし,実際,週末も含めかなりの使用実績を挙げています。また本学名誉教授陣による「岐阜大学サテライト・キャンパス公開講座"アカデミッククラブ"」も2016年4月から一般市民向けに開講しています。このシリーズは学問・文化の香りが高い、 市民に人気の公開講座に育ちました。


岐阜大学の到達点と東海国立大学機構におけるビジョン
(2025年に向けて)

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 次に,これからの岐阜大学がどのような方向に進んで行くのか。私どもは「人が学び育つ場所」としてあるべく各学部,各教職員が懸命の努力を積み重ね,人材すなわち高度職業人をこれまで多数輩出してきました。最近では,文部科学省の「地(知)の拠点(Centerof Community; COC)」指定,その発展型であるCOC+事業の展開,両者の最優秀( S)評価獲得,COC+Ⅱ事業の指定,南アジア地区における16大学からなる農学コンソーシアム(南アジア・コンソーシアム)結成,44大学からなる工学国際ネットワーク形成,「金型人材育成事業」,インフラ構造の維持管理にあたる「メンテナンス・エキスパート養成事業」,学校管理の高度専門職能を育成する「教職大学院」,さらに「救急救命ネットワーク構築事業」,「国際教養コース」開設など,地域活動から国際活動まで全国のモデルとなる大きな実績を上げています。さらに最新の改革は,2021年4月に「社会システム経営学環」を立ち上げ,定員30名で「経営学」の学士号を授与します。これらをもって岐阜大学のプレゼンスを中部以外の地域や全国,また国際的に一層向上させ,学生諸君,保護者諸氏,地域住民の皆さん,広く納税者から,一層高い評価を頂戴できるよう率いるのが小生の責務と考えます。

 また私どもはこれらの実績に大きな自負を抱いていますが,一方,私どもの教育,研究が地域の,全国の,さらには国際的な需要に合致するか否かを常に検証することの重要性も十分理解しているつもりです。なかでも今後は特に大学のグローバル展開がきわめて大きな重要性を持ちます。これまで以上に相互の流れを大きくすること,外国人留学生を現在の400名からより多く受け入れることに加え,まず岐阜大学の学生が海外へ出かけその地における様々な需要(課題)を把握し,岐阜大学でそれを解決する研究・学習を遂行する,その回答を持って真の海外貢献を行う,これらが私どもの目標です。この目的で2019年には海外の大学と協働でジョイント・ディグリー・コースが一気に4本立上りました。このように地域に根ざした国際化を展開し,その成果を国内外の地域に還元する「グローカル」なサービスを大学として行うことが重要です。また同様のアプローチを国内の様々な地域貢献についても行う,すなわちCOC事業,COC+事業,COC+Ⅱ事業の神髄はここにあると考えます。

 世にいう学長のガバナンスはこれらを実現させるためのシンクタンク機能を形成し,それを指導する能力であり提案する能力と捉えています。大学のグローカル化はその実現経路上に予測でき,行き届いた視野を持つことにより現出するものと考えます。広く皆さんとともに進んで参ります。

 

岐阜大学長 森脇 久隆

  学長プロフィール

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