岐阜大学の基本戦略
平成18年6月制定
平成22年4月改定
平成28年6月改定
平成22年4月改定
平成28年6月改定
教育基本戦略
1.自ら考え,行動し,広い視野をもった人材を養成する。
- 基盤的能力及び専門的能力の育成を図る。
- 教養教育を重視し,自然,社会,芸術,文学,人間に対する深い理解と倫理観を養う。
- 論理的に考え,発表する能力を育てる。
- 英語教育を含め,異文化を理解するための教育をさらに深め,国際的な視野と見識をそなえた学生を育てる。
- 生涯健康教育として,運動習慣をつけると同時に,禁煙教育を徹底する。教職員は,禁煙し,学生に範を示す。
2.教育の質を向上させる。
- 教員は,常に教育者として学生に接し,学生に夢をもたせる教育を行う。
- 3つの方針(ディプロマ・ポリシー,カリキュラム・ポリシー,アドミション・ポリシー)を明確にし,教職員の共通理解の下に意欲的な教育を行う。
- 学部・研究科の教育の質を向上するために,PDCA(CAPDo)サイクルに基づく自己点検を毎年実施する
- ファカルティ・ディベロップメント(FD)を充実する。
- 教育目標達成に必要な基盤経費を確保し,配分する。教育環境を整備し,拡充する。
3.専門教育の場としての大学院を充実する。
- 系統的な大学院カリキュラムを充実し,社会の要請に応える資質能力を持った学生を育てる。
- 工学研究科大学院博士後期課程,医学系研究科博士課程は絶えず自己点検をし,一層の充実を図る。
- 連合農学研究科,連合獣医学研究科,連合創薬医療情報研究科の教育と研究の充実を図る。
研究基本戦略
1.高い目標を持ち,強み・特色のある分野で世界レベルの研究を行う。
- 教育の基盤として質の高い研究を展開し,強み・特色のある分野で世界トップレベルの研究を推進する。
- 優れた研究者を研究拠点に組織化し,大学の特色として社会に示す。
- 若手・女性研究者を含め多様な人材が自由闊達に研究できる組織構成に転換する
2.強み・特色ある研究ならびに将来性のある研究を戦略的に発展させる。
- 生命科学分野,環境科学分野,ものづくり分野を研究の柱とする。
- 生命科学分野では糖鎖科学・医獣薬連携による次世代生命科学を推進する。
- 環境科学分野では流域圏保全学,次世代エネルギーを重点テーマと位置付ける。
- ものづくり分野では軽量高強度材料,金型,3Dプリンター等の次世代生産システムを重点テーマと位置付ける。
- 将来性のある研究に資源を配分し,影響力の強い研究を推進するとともに,これらの基盤となる研究を支援する。
- 大学が持つ研究力を発展させるため,研究推進体制を強化する。
3.戦略的に研究資金を獲得する。
- 競争的研究資金を戦略的に獲得する。
- 科学研究費補助金に全教員が申請するとともに,より大型の研究資金の獲得に向け積極的に取り組む。
- 大型研究費助成に積極的に応募し,獲得する。
- 組織的に外部資金情報を提供し,申請を支援する。
4.質の高い研究を支える研究環境を整える。
- 研究IRを充実させ,研究の特色・強みを明確にする。
- IR分析に基づき,戦略的・長期的・全学的な研究支援を行う。
- 戦略的・長期的・全学的見地から研究設備整備を推進する。
- 大学院生など次世代の研究者が将来に希望を持ち,才能を伸ばせる研究環境を整える。
社会貢献基本戦略
1.「地(知)の中核的拠点大学」として地域の課題解決及び地域の活性化(地方創生)に貢献する。
- 「地(知)の中核的拠点大学」として,継続的・発展的に取り組める体制を構築する。
- 地域を知り,地域の課題を見つけ,地域の課題解決に向けて行動できる「地域リテラシー」を習得した「地域リーダー」を育成、輩出する。
- 地域の課題に対し,複数の学問の協働により学際的に解決を図ろうとする地域志向研究活動(地域志向学)を推進する。
- 地域との対話を創発し多様な人びとが交流できる「場」(フューチャーセンター)を構築し,地域の課題解決に向けた討議や支援を推進する。
2.産業の振興と発展に貢献する。
- 地域に定着して地域産業の活性化に貢献できる「産業リーダー」を育成,輩出する。
- 産業界と連携して,学内の学術資源の高度化とその社会実装を実施する。
- 地域産業界のニーズに応える研究活動を展開する。
- 地域の特徴を活かした研究活動を推進する。
3.地域教育と文化に貢献する。
- 大学の施設・設備を地域住民に開放し,地域文化に貢献する。
- 社会人・職業人や退職した高齢者を積極的に受け入れ,キャリア・アップ教育や職業教育・訓練等のリカレント教育・生涯学習を推進し,全世代対応型大学として「生涯現役社会」の実現に寄与する。
- 出前講義等を通して,地域の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教育活動に協力する。
国際化基本戦略
1.教育・研究の国際化を進める。
- 海外の大学との連携・協働による教育・研究の活性化を進める。
- 若手研究者,学生の海外派遣を積極的に進め,国際的な視野を有する学生を育成する。
- 国際化を推進するために,複数部局の横断的連携を図る。
2.外国人留学生支援の充実を図る。
- 各学部・研究科との連携により,留学生受入れ体制の整備を図る。
- 海外オフィス等の活用により,岐阜大学の教育・研究情報を発信する。
- 留学生OBの社会的活動やOB会活動を支援する。
3.キャンパスの国際化を進める。
- 学生・教職員の国際化を高めるため,English Lounge,異文化交流など,各種会合等を実施するほか,事務職員の海外研修を推進する。
- 学内外で開催される外国人による講演会情報を積極的に収集し,学生・教職員に周知する。
4.地域貢献・国際貢献を積極的に進める。
- 留学生と地域の交流を積極的に進め,地域の国際化に貢献する。
- 国際交流会館を活用し,学生・教職員と地域コミュニティとの交流を図る。
- 海外の大学との連携を通して,国際社会に貢献する。
- 先進国,途上国と協力して,全地球的な問題の解決に貢献する。
附属病院・附属学校基本戦略
1.医学部附属病院は地域住民の健康を守る。
- 附属病院は医学部と連携して,医学部学生の教育と高度医療職の養成を目指す。
- 附属病院は,高度先進医療・救命医療・予防医学等の地域医療により,地域の安心・安全な生活環境の向上を支援する。
- 地域の基幹病院と連携し,高度医療のネットワークを構築する。
2.医学部附属病院の運営を病院長に委任する。
- 附属病院の運営(人事,予算その他)を病院長に委任する。
- 病院長は長期的観点のもとに,病院の収支計画と数値目標を立て,積極的経営を進める。
- 病院の予算は自己完結とする。
3.応用生物科学部附属動物病院に経営的視点を取り入れる。
- 動物病院は,中部地区の中核高度医療動物病院としての役割を果たす。
- 経営的視点を取り入れ,自立的に経営する。
4.教育学部附属学校は学校教育のモデルとなる。
- 教育学部の教員と連携し,先進的な教育実践を行う。
- 学校教育のモデルとなるカリキュラムを構築する。
- 保護者とも協働し,全ての教師が生き生きした実践ができる運営体制を構築する。
運営基本戦略
1.中期目標,中期計画を確実に実行する。
- 年度計画の実施状況により,中期目標・中期計画の進捗状況を把握する。
- 中期目標,中期計画に掲げた以上の,より高度な目標,計画にチャレンジする。
2.評価を運営に生かす。
- 教職員の幅広い活動を評価するとともに,結果を処遇に反映させる。
- 自己評価及び第三者評価の結果を将来ビジョンの進捗管理及び検証に生かす。
3.透明,効率的,迅速な運営をする。
- 学長のリーダーシップの下,本部と部局との意思疎通が迅速に図られ,行動できる組織とする。
- 情報の透明性,公開性を運営の基本とする。
- 大学の戦略に適った組織構築と人材育成を進める。
- 無駄を排した,効率的・合理的な組織運営を行う。
- 教員が教育・研究に集中できるよう,委員会と会議を少なくする。
- 率直な意見交換ができる組織にする。
- 法令遵守を徹底する。
- 情報を適正に取り扱う。
4.厳しい財政状況に対応した経営を行う。
- 経営の効率化等厳しい財政状況に対応する財務基本戦略を確立し,大学経営に当たる。
- 厳しい予算のなかで,優先的,戦略的に取り組む課題について重点配分を行う。
- 附属病院は,企業的経営を行い,独立した財務情報を開示する。
- 外部資金の獲得等自己収入の拡大を図る。
5.多様性人材活力推進行動計画を計画的・実効的に実施する。
- 大学運営における多様性人材活力を推進する。
- 男女共同参画を推進する。
- 外国人構成員を支援するとともに,文化的多様性を促進する。
- 障がいのある構成員を支援する。
- 学生・教職員への多様性人材活力推進に関する啓発活動を推進する。
- 地域社会・国際社会との連携を通じた多様性人材活力を推進する。
6.環境に配慮した運営をする。
- 環境ユニバーシティを掲げる大学として,環境教育を積極的に進める。
- あらゆる部署において,無駄を省き,資源を大事に使う。
- 省エネルギーに徹した管理運営を行う。
7.岐阜大学の認知度を高める。
- 本学の優れた教育研究等の諸活動が,社会から広く認知されるよう戦略的に広報活動を行う。
- 学内の教職員,学生への広報をすすめ,全構成員が情報を共有する。