大学案内

世界と伍する知の拠点へ

世界最高水準の知識・教養とともに
モラルや人を思いやる心を身につけた次の時代を担う若者を育てたい。

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「世界と伍する研究力」と「地域共創」を実現する大学へ

 今回、長い歴史を持つ岐阜大学の次の時代を、皆さんと一緒に作り上げていくチャンスを与えていただけたことを非常に嬉しく思っています。学長就任にあたり、改めて大学のコンセプトとして掲げたのが、「学び、極め、貢献する」人材を広く社会に輩出していくこと。「人が育つ場所であり続ける」と いう理念こそが大切だと考えています。また、岐阜大学は2020年、東海国立大学機構として名古屋大学と法人統合を果たしました。東海国立大学機構では、「世界と伍する研究力」と「地域共創」の2つのテーマの達成を目標にしており、今後も名古屋大学と手を携えながら、互いの英知を結集することで、すべての人が豊かに暮らせる社会づくりに貢献していきたいと決意を新たにしています。
 東海国立大学機構では、「国際通用性のある質の高い教育の実践」、「世界水準の研究の展開による知の拠点化」、「社会・産業の課題解決を通じた国際社会と地域共創への貢献」という3つのスタートアップビジョンを掲げています。これらを基盤としながら、政府が提唱する未来社会「Society5.0」における地域のネットワークハブとしての役割を果たすことが、私たち岐阜大学のミッションです。国がテーマとして掲げる「研究力の強化」を図り、世界と伍する研究に取り組む一方で、地域の中核となる大学として活躍していく。これこそが岐阜大学が目指すべき姿であると思っています。

Society5.0とは?
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会。IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、経済発展と社会的問題の解決の両立を図る。平成28年に閣議決定された第5期科学技術基本計画にて内閣府が提唱。 02.png

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文理横断的な知を備えSociety5.0に適応した人材を育成

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 一つ目のビジョンである「国際通用性のある質の高い教育の実践」とは、「Society5.0」に適応した人材の育成を意味しています。岐阜大学ではこのビジョンの達成に向け、3つのテーマを掲げました。「アカデミック・セントラルを中心とした教育体制と環境の確立」、「デジタルユニバーシティの実現」、そして「学生・教職員が真の能力を発揮できる環境と体制の構築」です。アカデミック・セントラルとは、東海国立大学機構全体の教育基盤の整 備を行う組織のこと。ここで新たな教育の基本を構築し、共通教育ではリベラルアーツや数理、データサイエンスなどを幅広く学べる環境を整えることで、文理横断的・異分野融合的な知を備えた人材を育成していく考えです。アバターなどのデジタル技術を活用した教育の質の向上などにも力を入れていきます。ネットワーク大学コンソーシアム岐阜を基盤とした岐阜県内での大学間連携も重要です。
 また、大学院の博士課程の強化にも取り組みます。学問には本来、興味のある分野を思う存分探求する、社会のニーズを捉えて研究するなど、さまざまな形があると思いますが、現代ではとりわけ「企業が求める人材の育成」が強く求められています。企業と連携を図りながら、社会のニーズに合致した大学院生の育成を強化することで、人口減少が急速に進む日本社会において即戦力となりうる人材をより多く輩出していきます。同時に、人生100年時代を迎える なかで、リカレント教育も大きなテーマだと考えています。第一線で活躍する社会人がより専門性を高めるための教育の充実も目標の一つです。また、岐阜大学と名古屋大学の特徴を生かした連携や、海外の先進的な大学とのジョイント・ディグリーなどもさらに発展させていきたいと考えています。

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医・獣・工・薬が一体となった医療・創薬のイノベーション拠点

 二つ目のビジョンである「世界水準の研究の展開による知の拠点化」においては、すでに傑出した研究分野がいくつも存在しています。
 東海国立大学機構では4つの拠点を立ち上げていますが、特に「糖鎖生命コア研究拠点」が目覚ましい成果を上げており、今後は世界的な研究プロジェクトへと発展していくだろうと大きな期待を寄せています。航空宇宙研究教育拠点の発展も顕著で、内閣府や岐阜県の支援を受けています。また今後は、新たに「先端医療・創薬イノベーション拠点構想」を推進していきたいと考えています。岐阜大学内には医学、獣医学、工学の研究拠点があるのに加え、2027年までに岐阜大学のキャンパスに近接して岐阜薬科大学が全機能を移転させる計画が進行中です。最先端の医療・創薬の研究に欠かせない要素がすべて一体となることで、互いの強みを活かした一大ライフサイエンスエリアが完成する予定であり、これは文科省が掲げる「イノベーション・コモンズ(共創拠点)」の基盤整備にも合致するものです。獣医学の知見を持つ応用生物科学部で動物による前臨床試験を行い、医学部や大学病院、県内の関連病院が地域一体型の臨床研究体制を敷き、迅速に治験を進めていく。こうした体制が整うことで、岐阜からいち早く新たな薬や医療技術を生み出すことが可能となり、日本における創薬の新たなモデルを構築できると期待しています。まさしく「医療・創薬」のイノベーションの拠点であり、岐阜大学のキャンパス一帯を開発していくことで、若者と高齢者が健康で豊かに暮らせるスマートシティ構想にもつなげていきたいと思っています。

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岐阜大学の強みに着目した「ミ・ラ・イ・エ構想」を具現化

 三つ目のビジョンである「社会・産業の課題解決を通じた国際社会と地域共創への貢献」においては、東海国立大学機構の松尾機構長が提唱する、大学・産業界・地域発展の好循環モデル「TOKAI-PRACTISS構想」を実践し発展させることを目標に掲げています。特に岐阜大学では、次世代のエネルギー政策、例えば水素電池、アンモニア電池、バイオマスなどの開発や、環境問題の解決、カーボンニュートラルの実現に向けた地方創生エネルギーシステム研究セン ターの研究により一層力を入れていきます。私個人としては、岐阜の地の利を活かした研究を積極的に後押ししていきたいと考えています。その一つが「地熱の活用」です。岐阜県北部には膨大なマグマを抱えた奥飛騨温泉郷があり、この地域における地熱の活用に大きな可能性を感じています。岐阜大学ではこれまでも風力発電、太陽光発電の研究で十分な実績を上げており、これらの知見を活かした地熱発電に興味を持っています。すでにこの地域で研究を始めている民間企業の皆さんと連携を図り、地域共創の観点から幅広い支援を行っていきたいと思います。奥飛騨地域の再開発や、コロナ禍で打撃を受けた観光産業の復活にもつなげていきたいですし、温水を活用したチョウザメの飼育、ウナギやエビの養殖に加えて、スマート農業を用いた新たな名産品の開発にも注目しています。野生動物管理学研究センターによる野生動物の観察や森林の活用も重要です。まちづくり分野では地域協学センター、地域科学部や社会システム経営学環が、農業分野では応用生物科学部がさまざまな研究を行っています。また、地熱発電に伴う環境や水質の調査においても、流域圏科学研究センターや、地域環境変動適応研究センターなどの知見を活かすことができます。まさに オール岐阜大学で参画できるプロジェクトへと発展させていきたいと構想しています。
 岐阜大学の強みは、まちづくり、とづくり、食づくり、ものづくり、医療づくりのすべてに対応できる点です。岐阜大学の持ち味を存分に発揮し、たくさんの研究、地域共創、起業を支援することで、活力ある若者たちが集まる社会を生み出していける。地域連携スマート金型技術研究センター、Guコンポジット研究センター、人工知能研究推進センターやCoデザイン研究センターなどの活躍も大いに期待しています。私はこうした岐阜大学の強みに着目し、岐阜のミ・ラ・イ・エ構想」を新たに掲げました。「ミ・ラ・イ・エ」とは、Migration(ミグレーション)、Laboratory(ラボラ トリー)、Innovation(イノベーション)、Education(エデュケーション)の頭文字を組み合わせたものです。「ミ・ラ・イ・エ構想」が示す通り、岐阜大学には大きなポテンシャルがあります。それをいかに具現化していくか。これこそが学長である私の腕の見せ所ですが、一人の力ではどうすることもできません。大学の教職員の皆さんの支援をいただき、多くの意見を集約しながら、若者たちが夢や希望を見出し、それを実現できる大学を目指して頑張っていきたいです。

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世界最高水準の知とともに「仁徳」を養う学びの場に

 新型コロナの感染拡大により、社会は大きく変化しました。デジタル・トランスフォーメーションが急速に進み、社会のあり方、個人の生き方や考え方も変わりました。コロナ新時代を迎えるなかで、若者たちが夢を抱き、それを実現できるような大学であり続けることが岐阜大学の使命だと改めて感じています。また、岐阜県内には、たくさんの中 小企業があります。こうした地元企業の皆さんのお役に立てるような人材を育成し、共同研究などに積極的に取り組むことで、相互作用を発揮しながら地域共創を果たしていきたいと思います。
 私の信念は「和を大切にすること」。座右の銘は、「和を以て貴しとなす」です。その根底には「真の心」があると考えています。私は医学部の出身であり、これまで医療に貢献してきたわけですが、私は常に「自分の家族だったらどうするのか」と考え、「患者さんは自分の家族だ」と思いながら医療に向き合ってきました。また、教育者としては、医療技術や知識だけではなく、「仁術」の大切さを伝えてきたつもりです。今後は学長としてより多くの学生の皆さんと触れ合うなかで、ぜひとも「仁徳」、「真の心」の大切さを伝えていければと思っています。
 昭和の時代は、モノさえあれば、みんなが幸せでした。ところが現代は、そこら中にモノがあふれています。コンビニに行けば、なんでも揃っている。では、そんな時代に何が必要なのかと言えば、それは「心」です。世界最高の知の拠点であり、それに合わせたモラルも身に付けられる場所。人文科学分野も揃った岐阜大学は、そんな学びの場であると思っています。次の時代を担う若者たちが豊かな人生を手に入れるためにも、学問と合わせて「仁徳」を身に付けた学生を育成していきたい。そして私自身、学生の皆さんと一緒に成長していきたいと思います。

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新執行部の抱負

総括・評価・総務・広報・基金担当

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杉山 誠 副学長

学生・教職員が躍動し、社会に貢献、
社会から支持される大学を目指す


 これまで人類が見たことがない超少子高齢化時代を迎え、さらにITを初めとする技術革新やグローバル化が急速に進むなか、これまでの常識は通用しなくなってきています。このような時代では、確固たる知的基盤を基に、多様な価値観から自律的に考え、判断し、行動する人が求められます。岐阜大学は、このような人を育てる場でありたい、この思いから環境整備を進めていきます。加えて、活き活きと豊かに人が育つ場、真摯に真理や社会課題に挑戦する姿、研究成果の社会還元など、躍動する学生・教職員による教育研究活動を広く発信し、社会の信頼を勝ち得ると同時に、社会から支持・支援される大学を目指します。


企画・研究・財務・産学連携担当

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王 志剛 副学長

地域中核大学に相応しい
経営体の姿を探求していきます


 「学び、究め、貢献する」人材の輩出を使命とする本学を持続発展させるために、学内組織の不断の見直し・改革を通じて組織の機能強化を図り、地域中核大学として相応しい経営体の姿を探求してまいります。
 運営費交付金漸減の中で、教育・研究の質向上に資する財政運営を堅実に行うとともに、聖域なき財政改革に取り組みます。
 研究者の知的探求心に基づく学術研究の卓越性を幅広い分野において高めるとともに、特定の研究分野において、世界トップレベルの研究成果を得ることが期待できる研究センター群を形成します。人類や地域社会の直面する諸課題を解決するリサーチマネジメントを実践し、とりわけ、「地域展開ビジョン2030」の推進を通して、産官学連携活動の新たな地平を拓いてまいります。


教育・学生支援担当

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山田 敏弘 副学長

学生ファーストの大学であり続け
時代に即した教育を提供する


 コロナ禍が始まり3年目。大学は大学としての責任を果たしてきたでしょうか。岐阜大学は自信をもって首肯するでしょう。対面授業を重視し、特に1年生を中心に受講する全学共通教育では原則対面授業を貫いたのも、岐阜大学生がキャンパスの主人公と考えての措置でした。未曾有の災禍に大学として至らぬところもあったかもしれません。しかし、遠隔授業を適切に取り入れた学部授業も徐々に整備され、ベストミックスと呼ばれる対面と遠隔の融合も途につきました。今後より一層、着実な知識・技能、思考力・判断力・表現力、そしてグローカルに活躍できる国際通用性のある学力を付けていきます。すべては岐大生が輝ける未来のために、教職員一同、力を合わせていきます。


国際・情報・評価(副)担当

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神原 信志 副学長

地域中核大学として国際化の好事例を
創出しましょう


 教育、研究、国際化、社会貢献は、岐阜大学の基本的目標の大項目であり、大学が果たすべき責任として位置づけられています。これらは個別ではなくそれぞれが連関することによって、より高度な人材育成につながります。グローカル推進機構ではジョイント・ディグリープ ログラムをはじめ数々の国際化プログラムでグローカル人材の育成に努めてきました。今後は東海国立大学機構の多様なアドバンテージも活かし、教育・研究・国際化・社会貢献を包括する新たな人材育成プログラムを開発し、学生のみならず若手研究者や社会人を対象に、地域中核大学としての国際化の好事例を創出していきたいと思います。


多様性・人権・図書館担当

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大藪 千穂 副学長

働きやすく・学びやすい、
身近で頼もしい大学をめざして


 男女共同参画室長として、女性研究者の教育・研究環境及び就業体制の確立、就業と家庭生活との両立支援や啓発活動等を推進しています。また女性だけでなく、多様な教職員や学生が働きやすく、学びやすい大学を目指しています。大学会館2階の交流拠点「男女共同参画室」(カモミール・カフェ)にぜひお越しください。
 図書館長としては、従来の図書館の役割に加え、オープンサイエンス時代における図書館のあり方を模索しています。また全国でも珍しく、館内等に博物館(アーカイブ・コア)があり、貴重な資料を保管・展示しています。エントランスホールでのテーマ展示や、イベント開 催支援の機材貸し出し等、教職員や学生にとって身近で頼もしい図書館を目指しています。


医学部附属病院長

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秋山 治彦 病院長

高度な先進的医療を提供する
地域中核医療機関として前進


 岐阜大学医学部附属病院はグローバルにもローカルにも活躍する人材を育成する教育機関、創薬など新しい標準治療を開発する研究機関、ロボット手術をはじめ高度な先進的医療を患者さんに提供する地域中核医療機関として前進し続けています。現在、本院ではメディカル デジタルトランスフォーメーションによるスマートホスピタル化を推進しています。大学と離れた地域の患者さんとのオンライン診療や高速ネットワーク通信を介した遠隔手術の実現、東海地域全体の大規模医療データベース構築などにより地域連携の拠点モデルを作り上げ、「グ ローカルハイクオリティー」な病院として患者さんに安心して診療を受けていただける、地域に密着した信頼される大学病院としてさらに発展させていきます。


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