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地域の明日を、ぼくらで創る。

現地で里山の方から学び
その地域ならではの魅力を発信していきたい。

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03.png 岐阜大学 里山暮らし応援隊
地域の活性化を目的に活動する岐阜大学のサークル。主な活動場所は、岐阜県揖斐郡揖斐川町春日地区。月に1回現地に行き、現地の農家などとコミュニケーションをとり、課題のヒアリングおよび課題解決のための活動を実践している。令和4年度は、揖斐川町在来の唐辛子「徳山なんば」の収穫や田植えなども行った。そのほか、里山の魅力をまとめた観光パンフレットやクリアファイルなどを年に1回制作。また、Instagram(@gu_satokura)やTwitter(@gu_satokura)などのSNSも活用し、主に若者世代に向けた情報発信も行っている。通称は「里くら」。

里山地域の過疎化が進行すると、さまざまな問題が発生します

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 私たち「里山暮らし応援隊」は、揖斐郡揖斐川町春日地域(以下春日)の環境保全や地域活性化のために活動しているサークルです。春日は「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる天空の茶畑があることでも知られています。現在は14人のメンバーが所属。全員が応用生物科学部所属ということもあり、自然が好きなメンバーばかりです。毎週木曜日に定期ミーティングを行うほか、月に1回里山に足を運んでいます。現地での活動内容は、田植えの手伝いや獣害対策用の柵整備などさまざま。また、伝統野菜を使った料理をいただいたり、収穫体験をしたりすることもあります。何度も足を運んでいますが、四季折々に表情を変える春日の自然には毎回感動させられます。ここ数年はコロナ禍で現地に行けませんでしたが、今年度になってからは現地での活動を再開しています。
 里山地域の過疎化はさまざまな問題を引き起こします。例えば、山地と集落の間にある里山地域から人がいなくなってしまうと、生態系 が崩れて、豊かな自然環境が失われます。また、里山の居住者が減ると獣害が発生しやすくなります。そして、農業に携わる後継者もいないため、岐阜の棚田21選のひとつである、美しい「貝原棚田」も存続が危ぶまれています。

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春日に関心を持つ人を増やして 現在の状況を変えていきたい

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里山暮らし応援隊のメンバーが制作した観光パンフ
レットとクリアファイル。春日周辺の道の駅などに
設置している。

 このような問題に対して、何が原因かを調べ、それに応じた対策をすることが大事だと考えています。その一つとして私たちが取り組んでいるのは春日の知名度を高めること。天空の茶畑や国歌にも出てくるさざれ石、ヨモギなどの薬草や棚田など、春日には魅力的な地域資源があります。しかし、これらが春日にあるものとして多くの人に認知されていないのも事実です。
 そこで私たちは、地域資源の魅力や周辺情報をまとめた観光パンフレットやクリアファイルを制作しました。これらを揖斐川町周辺の道の駅などに設置することで、春日に興味を持ってくれる人を増やしたいと考えています。取材や撮影、デザインなどを自分たちで行うのは大変でしたが、なんとか形にできて良かったです。また、スマホで情報を集める人が多いため、年齢別のターゲットごとにTwitterやInstagramなどのSNSを始めました。すぐに結果が出る訳ではありませんが、私たちにやさしく接してくださる春日の皆さんのために、地道な活動を続けていきたいです。

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周囲の学生も巻き込んで、自分ごととして考えてもらいたい

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 私たちの活動に対して家族は「今しかできない経験だから良いと思う」と応援してくれています。今後の目標は、周りの学生も巻き 込んでいくこと。私たちのように研究対象が自然環境だったり自然が好きだったりする人ばかりではなく、他学部の学生にも里山の魅力や課題に興味を持ってもらえたら嬉しいです。岐阜大学には、地域との関わりに関心の強い学生が多いと思うので、そのあたりを重点的にアピールして状況を変えていきたいです。そして、少しでも多くの人に春日の素晴らしさや実情を知ってもらい、春日の関係人口を拡大していきたいと思っています。

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岐阜大学里山暮らし応援隊
林 祐太朗 さん

先輩がつくった観光パンフレットなどを活用して、
もっと春日の魅力を発信していきたいと話す林さん。

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