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長良川鵜飼で踊り子と船頭に挑戦! インターネットに情報が溢れる今こそ 体験で得た生の声を英語で届けたい。

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アメリカ留学をきっかけに地元・岐阜を知らないと痛感

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 私は教育学部で英語を専門的に学んでいますが,実は昔から英語が得意だったわけではありません。ただ,高校時代の先生がとても魅力的で,受験のための英語を教えるだけでなく,海外の暮らしやニュースなどを雑談で語ってくれる方でした。もともと好奇心旺盛な私は,その話を聞きながら,「大学で英語を学び,海外留学をして視野を広げたい」と思うようになったのです。

 岐阜大学に入学し,1年生の夏には早速,教育学部の短期留学プログラムでアメリカのノーザンケンタッキー大学に行きましたが,現地の小学校を訪問したときに大きな衝撃を受けました。日本ではみんな同じ机と椅子を並べ,先生の話を静かに聞くのが当たり前です。ところが私が見学した小学校では,決まった机や椅子がなく,クッションやソファでくつろぎながら,好きな場所で授業を受けていたのです。そして,そこにいた小学生たちを見ていると,ボーッとしている子は一人もおらず,全員が授業に集中して楽しんでいたのです。
 このほかにも,留学先では気付きを得る出来事がたくさんありました。なかでも印象深かったのが,自分の出身地を紹介する場面に何度も出くわしたことです。「あなたの住んでいる岐阜ってどんなところ?」と聞かれたのですが,私はその都度,絞り出すように答えるのがやっとの状態でした。

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交流ラウンジのチューターとしてさまざまな国から来た留学生をサ
ポートしたり、交流イベントを企画・開催したりしている。

 1年生の後期からは,留学生をサポートする大学内の交流ラウンジでチューターを務めるようになりましたが,ここでも日本の文化や歴史,岐阜市の魅力などを聞かれるたびにうまく答えられず,「私は日本のこと,岐阜のことを全然分かっていないな」と痛感しました。


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鵜飼で踊り子と船頭に挑戦。貴重な体験を英語で伝えたい

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とにかく好奇心が旺盛で興味を持ったことには何でも積極的にトライ
する新城さん。高校時代には チアリーディング部に所属して活躍。最
近は日本文化を学ぼうと巫女のアルバイトも経験した。

 私は小学生の頃から地元のフィギュアスケート教室に通い,高校時代にはチアリーディングに打ち込むなど,踊ることが大好きです。そんな私が,岐阜市の広報で見つけたのが鵜飼の踊り船の踊り子募集でした。長良川鵜飼には,昭和40年代頃から始まった踊り船があります。6人ほどの踊り子が乗船し,鵜飼い漁が始まる前に,観覧船の乗客に浴衣姿で日本舞踊を披露するのです。岐阜市の文化を詳しく知るためにも絶好の機会だと思い,迷わず応募を決めました。

 ところが,その後,踊り子だけでなく,観覧船の船頭にも挑戦することになります。踊り子に合格した帰り,鵜飼観覧船の事務所の方に,「船頭もやってみない?」と声を掛けられたのです。最初は女性が船頭をするイメージが湧かず,自分にできるのかと不安を覚えましたが,詳しく聞いてみると女性も1割ほどいて,なかには同世代の大学生もいました。中学時代に陸上の長距離をやっていて体力には自信がありますし,「それなら私もできるはずだ」と思って引き受けたのです。
 ただ,練習は大変でした。踊りと操船の2つを同時に覚えるので当たり前ですが,スケジュールはびっしり...。踊りの振り付けは比較的早く覚えられましたが,日本舞踊の所作などをマスターするのに苦戦しましたし,デビューの日はマスコミの取材もあって二重に緊張しました。でも,踊り子と船頭をやることで,鵜飼についてより深く知るいいきっかけになったと感じています。

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鵜飼のことを深く理解するため、誰もやったことがない
踊り子と船頭の二役にチャレンジ。チューターの際には
留学生に、踊り子や船頭の際には外国人観光客に対して
英語で鵜飼の説明をするという。

 鵜飼は外国人の観光客も多く,大学でスピーキングの勉強に力を入れているので,観覧に来た外国の方に鵜飼について英語で説明できたらいいな,と思っています。そうすれば,海外の方の満足度も高まり,「鵜飼に来て良かった」とより強く感じてもらえるはずですから。

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 短期留学時のホストファミリーとは今も 交流が続く。現在は英
 語教育を学ぶため1年間の長期留学を目指して勉強中。

 インターネットで調べれば情報が簡単に手に入る時代ですが,実際に体験した感覚は自分で行動してみないと得られません。だからこそ私は,実際にやってみた視点で語れる人になりたい。そして将来,もし英語の教員になったとしたら,高校時代に私が先生からいろんな話を聞いたように,自分の体験や思いを伝え,生徒の視野を広げられるような存在になれたらいいなと思います。


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