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看護職のキャリアについて、 考えるきっかけとなる情報を発信したい。

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「看護職を目指す学生に、将来のキャリアについて見つめ直すきっかけをつくりたい」と、
看護学生向けWEBサイト「看たまノート」を立ち上げ、運営する野村奈々子さん。
岐阜大学の「学生支援プロジェクト事業」、「東海地区スタートアップエコシステム構築に向けた起業支援事業」を活用した「看護学生のためのキャリア支援プログラム」の企画やフリーペーパー「看たまブックス」を発行するなど、精力的に活動をしている。


看護師のたまごのための
WEBサイト「看たまノート」

看護職を目指すすべての学生をターゲットに、岐阜大学医学部看護学科の学生が中心となって運営するWEBサイト。さまざまな現場で働く看護職や医療従事者のインタビュー記事を中心に掲載し、資格を活かした多様な働き方など将来のキャリアについて考えるきっかけを提供する。また、全国の医療系サークルの紹介や学生同士の情報共有、各地で行われる医療系イベントのレポート、国家試験や就職に関する情報など看護学生にとって身近で役立つ情報も掲載している。

「看護学生のためのキャリア支援プログラム」
看護業界の働き方の変化などをワークショップや講義で学んだ後、自分の興味や将来の方向性を整理し医療関係で働く人との対話を実施。学びを言語化し考えるきっかけを促すため「看たまノート」に掲載するインタビュー記事を作成。自分のありたい姿に向けて道を選択できる看護職のたまごを育む。

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自分で活躍の場を選ぶことができる看護職のたまごを増やしていきたいです。

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「看護学生にむけたキャリア支援で後ろ向きな離職を減らす」
ことをミッションに掲げ運営するWEBサイト「看たまノート」。

資格取得後のキャリア形成に
危機感を抱いていました。

 高校生の時、あるきっかけから看護職の離職や職場環境に興味を持つようになりました。「自分の目で現場を見たい」との思いから岐阜大学の看護学科に進学しました。進学後は先輩看護師が1年目で現場を離れるなど暗いエピソードを聞く度に、生き生きと働き続けるために学生のうちにできることは何かを考えていました。ところが、多くの看護学生はそのことに問題意識を持っておらず、危機感を覚えました。そこで、卒業後のキャリアについて見つめ直すきっかけがあったらと思い、大学1年生の時にWEBサイト「看たまノート」を立ち上げました。

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 WEBサイトのデザインは元エンジニアの恩師にお願いしましたが、ともに情報発信をしてくれる仲間が見つかりませんでした。そこで岐阜大学の「学生支援プロジェクト事業」、「東海地区スタートアップエコシステム構築に向けた起業支援事業」に応募し「看護学生のためのキャリア支援プログラム」を自ら立ち上げました。プログラムに参加する学生が自分の興味ある領域で活躍する看護職の方に取材をし、「看たまノート」に掲載するインタビュー記事を書くというものです。実際に、キャリアに悩みぬいた先輩看護職の生き方に触れてもらうことで、自分の将来について深く考えるきっかけをつくることができました。


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WEBサイト「看たまノート」の発信内容をより多くの看護学生に直接的に学びや問いを
届けたいとの思いから、令和3年3月、フリーペーパー「看たまブックス」を発行。

活動が必要とされていると感じ、
続けることの価値を実感。

 「看たまノート」を始めた頃は臨床の現実よりも、問題意識を持っていない看護学生に、情報発信することで想いは届くのだろうか?という点に不安を感じていました。そんな時、取材で出会った医師から、看護職が活躍できるよう職場環境を変える努力をしているという話を聞き、状況を変えようと動いている人々がいることに励まされました。以来、希望を持って「看たまノート」の運営に取り組んでいます。「学生の頃に看たまノートがあったらな」「これからの看護職の人には本当に必要だよ」と現役の看護職やキャリア支援に携わる医療従事者に言われることで、自分の活動に希望が持てます。
 この活動をもっと広げるためには一緒に運営してくれる仲間がほしい。そのためには自分自身がもっと成長するべきだと思い、現在は休学して若手起業家育成の私塾で学び、違う分野で頑張る人たちから刺激を受けています。休学を選択して学ぶことや「看たまノート」を運営する自分の道のりもまた、誰かのロールモデルになれたら嬉しいと思います。

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「看護学生のためのキャリア支援プログラム」(写真左)は、令和2年度岐阜大学学生支援プロジェクト事業に採択。さらに、「東海地区スタートアップエコシステム構築に向けた起業支援事業」にも学生ながら採択された。また、学生起業家の登竜門ともいわれるビジネスコンテスト「第17回キャンパスベンチャーグランプリ」にも参加し、キャリア支援プログラムのアイデアについて中部大会では中部経済産業局長賞、全国大会では審査委員会特別賞を受賞。プロジェクト事業の資金やコンテストの賞金を有効活用しながら「看たまノート」を運営している。

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