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手話に触れたことのない人達に 手話への理解を広めていきたい

教育学部特別支援学校教員養成課程の講義で、聴覚に障害のある方から手話に関する話を聞き、
「岐大手話サークル しゅわっち」に興味を持ったという藤澤知優さん。
平成29 年4 月からは、サークルの代表を4 年生から引き継いだ。
ツイッターでの情報発信、新入生の勧誘、他大学との合同合宿などを実施するほか、
最近では手話の魅力を発信したいと「手話歌」にも挑戦している。

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岐大手話サークル しゅわっち

 平成27年6月、教育学部特別支援学校教員養成課程の学生が集まり、自主サークルとして活動を開始。
 その後、サポートルームの支援の下、平成28年4月に正式なサークルとして発足した。現在のメンバーは30名(平成29年11月現在)。他の部活動やサークルと掛け持ちする学生も多いため、昼休みの時間を中心に週に2回活動する。当初は手話検定用DVD教材を使った自主勉強が中心だったが、現在は手話による文章表現の実践練習などを取り入れるほか、外部への情報発信も積極的に展開。中部学院大学や富山大学など他大学との交流を図るほか、岐大祭に向けて「手話歌」を練習するなど、手話への理解を広めようと力を入れている。

藤澤さんをよく知る、サポートルームの舩越(ふなこし)高樹(こうじゅ) 特任助教に伺いました!

 岐阜大学では今後、授業内容を文字通訳できるボランティアを育成するなど、聴覚に障害のある方が安心して入学できる環境をより一層充実させる必要があります。私たちが「しゅわっち」を支援するのも、障害のある方への支援を担ってほしいと大いに期待しているから。とりわけ代表の藤澤さんは、手話の練習も熱心ですし、ぜひ障害への理解の輪を広げていってもらいたいです。


それまで休止状態だったツイッターを頻繁に更新。
他大学との交流も始まり、合同合宿も開催しています。

実践形式の練習を取り入れ,格段に上達が早くなりました。

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 私は高校時代から幼稚園教諭になるのが夢でした。岐阜大学を選んだのは,教育について深く学びながら,幼稚園教諭の免許が取れるからです。

 教育学部特別支援学校教員養成課程には,福祉関連施設で実習を行う「介護体験」があります。その事前授業では,聴覚に障害のある平井知加子さんがゲスト講師を務めています。
 去年,平井さんから聴覚障害についての話を聞きました。その際「しゅわっち」の紹介があり,少しでも障害への理解を深めるために手話の勉強をしたいと思い,サークルへの参加を決めました。
 代表を引き継いだ今年度は勧誘活動にも力を入れ,そのおかげで15人ほどだったメンバーは他学部の生徒も集まり30人に倍増しました。

手話のレッスンDVDを見ながら練習するサー
クルのメンバーたち。手話は限られた動作で
日本語をすべて網羅する必要があり、同じ動
作で複数の意味を持つこともある。

 活動は週2回。
 DVD教材で勉強するほか,最近では手話で文章を作ってみんなの前で発表する実践形式の練習も取り入れています。以前よりも上達速度が格段に上がりましたよ。
 また,ツイッターによる情報発信も積極的に行い,これがきっかけで中部学院大学や富山大学の手話サークルとも交流が始まりました。
 今年の夏には富山県のキャンプ場で合同合宿を開催しました。今後もお互い行き来しながら情報交換できればいいなと思っています。


将来は手話の経験を活かして,聾学校の幼稚部で働きたい。

月に一度、平井さんとの交流を通して、生きた手話を
学ぶ。また、この日は練習を重ねた「手話歌」を平井
さんに披露した。

 私自身,岐阜大学の吹奏楽団の活動と並行して,サークルの代表を務めているので,時間の配分に苦労することも多いです。それでも今年は,より多くの人に手話に興味を持ってほしいと考え,曲の歌詞に合わせて手話を行う「手話歌」にメンバー全員で初めて挑戦しました。披露する予定だった岐大祭は残念ながら台風で中止になってしまいましたが,みんなで一つの目標に向かって取り組むことで,団結力が生まれたと思います。今後もどんどん手話の魅力を発信する機会を増やしていきたいです。
 幼稚園教諭を目標に入学した私ですが,サークル活動だけでなく,鈴木祥隆助教のゼミの授業でも聴覚障害や手話について学ぶうちに,将来は特別支援学校の教員になりたいと強く思うようになりました。さらに手話のスキルを高めて,聾学校の幼稚部で活躍したいです。


藤澤さんの手話講座

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