大学案内

日本人学生と留学生が共に学び,世界に通用する人材を育成。

大学院工学研究科 環境エネルギーシステム専攻「グローバル環境・エネルギーコース」

平成27 年4月,工学研究科の環境エネルギーシステム専攻の中に,
「グローバル環境・エネルギーコース」が新たに開設されました。
環境やエネルギーの問題などに関する講義をすべて英語で行うことで
グローバル化に対応し,高度な専門性を持った人材の育成を目指しています。

大学院工学研究科 環境エネルギーシステム専攻
グローバル環境・エネルギーコース
Global Environment and Energy Course
対象学生:博士前期課程1年(日本人学生,留学生)

「グローバル環境・エネルギーコース」は,岐阜大学大学院工学研究科の「環境エネルギーシステム専攻」内に,平成27年4月から新たに開設されたコースです。
優秀な海外からの留学生と日本人学生が在籍し,同じ授業を英語のみで履修します。これは,工学部として初の試みです。環境科学やエネルギーを中心とした工学研究科の最先端技術を修学する各種講義に加え,留学生は日本国内の優良企業で,日本人学生は海外で研修を行うグローバルインターンシップなどを開講しています。なお,留学生には,授業料などの免除や奨学金獲得支援など,最大限のバックアップ体制を整備しています。今後は,課題にどうアプローチして解決へと導くのかを学ぶ「デザイン教育」の視点から,講義内容のさらなる拡充を図っていく計画です。


国ごとの価値観の相違に気づき
自己成長を肌で実感する学生たち

世界に通用する英語力と
高い専門性の習得が目標。

木全 私がグローバル環境・エネルギーコースを専攻した理由は,大学2年次にフィリピンを訪れた際,なかなか会話ができず,英語の必要性を強く感じたからでした。
紀平 私も英語力向上が目的ですね。4年生の時に就職活動を経験したのですが,どの企業でも今後は英語力が問われてくると聞き,もっと高い語学力を身に付けたいなと。グローバルインターンシップを通じて海外で学ぶ機会があるのも魅力でした。
ナディア 日本の技術水準 の高さに興味を持ったこと が動機です。日本語を学び,その文化に深く触れてみたいと思いました。
ゴー 私は,ミャンマーで物理学の勉強をしていました。平成26年に日本人がノーベル物理学賞を受賞したよう に,物理学の分野でも高いレベルにある日本でぜひ学んでみたかったのです。留 学生の受け入れ体制の充実ぶりにも満足しています。
フィルダ インドネシアでは排水処理の研究を行っており,日本の上下水道の技術はとても高いと感じます。講義や普段の生活を通して水のリサイクルについて学ぶことができています。
太田 私は建築廃材からエネルギーを生み出す研究室に所属しています。このコースでは研究室と同じ議題を環境問題の切り口から,英語で学べる点が面白いですね。

互いの文化の違いが
視野を広げるきっかけに。

木全 留学生の方々と一緒に 学ぶ中で皆さんの日本語の上達ぶりには驚かされます。自分も見習わなければ,と。
ゴー 本当ですか。日本人の印象は,シャイかな(笑)。
ナディア マレーシアでは,自分のことは自分で行うのが一般的ですが,日本人の皆さんは困っていたら助けてくれるので親切です。勉強にも主体的でいいと思います。
フィルダ ここでは,日本人学生に英語を教え,私たちは日本語を学ぶといういい関係ができています。授業では自動車のIT技術の話を聞いたり,地学のフィールドワークに参加したりと,専門分野以外にも視野を広げられて刺激的ですね。
太田 他国の人たちと英語で議論することで得られるものが大きいと感じます。先日も水資源の再利用に関する授業で,日本では当たり前にある,手洗いにも使える水洗トイレのタンクに留学生が着目していることを知り,着眼点の違いに気づかされることが多いです。
紀平 私は数値計算や解析から太陽光発電の新材料について研究していますが,授業を通して実際に太陽光発電機器を製造している方の生の声が聞け,今後の研究にも大いに役立ちそうです。
ナディア 長期休暇にはインターンシップに行く予定です。京都の企業で薬品研究に携わるのですが,将来的にも大好きな日本で,研究者として活躍したいです。
ゴー 私も将来は,日本で研究者として頑張ってみたいので,このコースでさまざまなことを学びたいです。


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グローバル化推進室 室長インタビュー

互いに刺激し合う本来の国際教育の中で
広い視野を持つグローバルリーダーを育てたい。

岐阜大学工学部
グローバル化推進室 室長
嶋 睦 宏 教授

グローバル化する社会の実情に合わせた教育が喫緊の課題だと捉え,今回新たな試みとしてこのコースを開設しました。工学部が輩出してきた優秀なエンジニアが世界で活躍していますが,その教え子が留学生としてこのコースに参加するなど,実現にあたっては,今まで岐阜大学が培ってきた繋がりが生かされています。授業では,日本人学生と留学生が一緒に学ぶことで互いに刺激し合い,相乗効果が得られています。こうして学び合う姿は,まさしく本来の国際教育そのものです。専門性の高い大学院において国際的な感覚を養うことで,世界に貢献できる人材を育成していきたいと考えています。

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