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入学直後からスタートする1年半の実習で、「ビジネス」「まちづくり」「観光」を実践的に理解。

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マネジメント活動実習

【対象学生】:社会システム経営学環(必修科目) 【履修期間】: 1年次前期~2年次前期(全31回)

令和3年度に開設された社会システム経営学環の学生が、入学直後から履修する実習。前半の「名古屋証券取引所の実習」と後半の「地域ベースの実習」により、社会と企業の仕組みや自治体の役割を理解し、経営を読み解く力とマネジメント力、情報発信力、プレゼンテーション能力を実践的に習得する。

 社会システム経営学環は「ビジネス」「まちづくり」「観光」を対象に、経営・マネジメントを学ぶ学部相当の組織です。教室での講義とビジネスの現場を行き来する「往還型教育」により、現場の課題を意識しながら学べることが特徴で、最初に現場を経験する機会が「マネジメント活動実習」です。
 前半は「ビジネス」に関する学びとして、「名古屋証券取引所の実習」を実施。直前まで高校生だった学生が、株式の仕組みや証券取引所の役割を学習。世の中にはどんな企業があるのか、投資家が企業を評価するための財務データの見方、企業が業績を上げるために行う取り組みなど、企業に関連する問題を理解することが目的です。実習は4人1組のチームで行い、極力初対面の学生同士が組み、リーダーシップやチーム力を磨ける場としています。
 後半では「まちづくり」「観光」に関する学びとして、「地域ベースの実習」に取り組みます。具体的には、社会システム経営学環の情報誌を制作し、高校生や地域の人々に向けて、社会システム経営学環とそれを取り巻く地域の魅力を発信します。情報誌の制作プロセスを通じて、まちを知るとともに、自治体や公的施設などプレイヤーの役割への理解を深めます。また、読者が喜ぶ誌面の工夫や取材活動を通じて、社会で不可欠な配慮力を習得。執筆や写真撮影などの誌面制作では、学生たちが将来、多様な場面で応用できる情報発信力を獲得します。
 学生からは、一般消費者があまり知らない優良企業を発見したり、情報誌制作に自分のアイデアを活かすことができる点が好評です。非常に頭を使うカリキュラムですが、「100万円あったら、どこに投資する?」「プレゼンテーションでは笑いを取ろう!」など、私たち教員も遊び心を大切に、学生たちが楽しんで取り組めるよう工夫を凝らしています。

名古屋証券取引所の実習
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1年次前期に実施。事前の講義で、投資家が企業を評価する際の指標となる財務データについて学んだうえで、名古屋証券取引所を見学します。さらに、投資家向けのイベント「名証IRエキスポ」(令和3年度はオンライン開催の「名証IRセミナー」)に参加し、企業へのインタビューも行います。「自分ならどの企業に投資するか」という視点で企業を評価する経験を通じて、「財務指標から考えるのと、インタビューしたのとでは、同じ企業でも違う印象を受けた」といった声も。学生が企業への理解を深める様子が見て取れました。


地域ベースの実習
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       (右下)制作した社会システム経営学環の情報誌。

1年次後期と2年次前期に実施。社会システム経営学環の情報誌を制作します。広告会社で情報誌制作に携わる講師から講義を受け、コンペ形式で内容を企画。令和3~4年度は、岐阜市役所新庁舎と、図書館や交流センターから成る施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の紹介記事や岐阜駅~岐阜市庁舎間のグルメマップを制作。学生が自ら取材先を選定して交渉し、取材・撮影から記事の制作を行いました。まちづくりと観光を理解して情報を発信する活動に熱心に取り組み、ゼロから作り上げる達成感も味わいました。


カリキュラム

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