大学案内

「今いちばん関心あること」を突き詰められる、 最も自由で最も過酷なアクティブ・ラーニング志向科目。

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全学共通教育科目「学びをデザインする」

【対象学生】:全ての学士課程学生   【履修期間】:後学期

教員が学生に対して研究テーマを示すのではなく、学生が自分でテーマを決定。自身で指導教員となるアドバイザー教員を探し、主体性を持って計画的に研究を進める全学共通教育科目。自ら学びを設計し深めるアクティブ・ラーニング促進型の科目です。

 「今あなたが最も関心のあることを突き詰めると、単位がもらえます」「トライアスロンに挑戦するくらいの気持ちで来てほしい」。全学共通教育科目「学びをデザインする」を履修する学生にそう説明しています。自身が興味のあるテーマを探究する授業のため、教育学や化学、数学など専門分野を突き詰める人や所 属する生物系サークルの活動を取り上げる人、文学作品の映画化・アニメ化について研究する人など、対象とするテーマは実にさまざまです。
 「学ぶことの面白さを大学生活の早い段階で経験してほしい」という教員の思いと、意欲的な学生の「学部・学科にとらわれずに興味のある分野の学びを深めたい」という声から、平成27年度に開講しました。授業では学生が自由に研究テーマを設定し、学内全教員の中から直接交渉してアドバイザー教員を選びます。応用生物科学部の学生が文学系の教員に指導を仰ぐなど、学部・学科を超えるケースも。また、コーディネーター教員は履修者全員が研究テーマの進捗を発表する「報告会」を5回実施し指導するなど、必要最小限のサポートをします。
 「学びをデザインする」の授業で期待する効果は、情報収集や計画実行、思考判断、文章執筆といった能力の習得です。通常は4年次の卒業研究や卒業論文で習得する力を早期に身につけ、後の学びをより有意義なものにしてもらいたいと考えています。アドバイザー教員が最初に具体的な研究方法を助言すると、後は学生自身が主体的に研究を推し進めることになります。なじみやすい授業名に反して、全学共通教育科目の中で最も単位取得が難しくなっています。それだけに、1万文字程度のレポートを完成させ単位を取得できた学生は、その分野に関する講義が2・3回分できるほどに成長しており、自信を得たように見受けられます。「もっと探究を続けたい」という学生もいますので、将来的には「学びをデザインするⅡ」を開講し、学生の意欲に応えたいと考えています。

授業の概要と特色

岐阜大学のアクティブ・ラーニングとは...
学生が自らを取り巻く課題や自ら見つけたテーマについて個人またはグループで探究する意欲的な学びのこと。一般には教員が用意したテーマをグループワークなど座学以外の方法で学ぶのに対し、岐阜大学では学生自身が課題やテーマを見つけ、形式にとらわれず、主体的・能動的に学びに取り組むことを追究しています。


1年次前学期
初年次セミナー


   [目的]●資料の探し方・レポートの書き方など、大学で学ぶための基本的な知識を身につける。

▼ 実践

後学期
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学びをデザインする


  [目的]●「初年次セミナー」で培った大学における自主的な学びを
       実践し、より確実なものとして体得する。
      ●自律的に学習できる人間になることを目指す。

特色1 
前学期に実施する事前説明会に必ず参加する

特色2 
履修者自身が研究テーマを決める

特色3 
履修者自身が、助言してくれるアドバイザー教員を探す


授業モデル発表会の内容
1.  履修者集合、全体ガイダンス
2.  アドバイザー教員と研究計画について相談し、決定
3・4. 適宜、アドバイザー教員より助言を受けながら研究
5.  第1回 中間報告会
6~8. 適宜、アドバイザー教員より助言を受けながら研究
9.  第2回 中間報告会
10・11. 適宜、アドバイザー教員より助言を受けながら研究
12.  第3回 中間報告会
13.  適宜、アドバイザー教員より助言を受けながら研究
14.  最終レポートを仕上げる
15.  最終発表会
[準備するもの]
レジュメ(紙の資料)、パワーポイントで作成したスライド

[進め方]
●発表者による15分間のプレゼンテーションを実施
(必ず15分をフルに使った発表)
●他の受講者による発表者への1つ以上の質問、またはコメントを発表
 

▼ 目標
「岐阜大学学生レポートコンテスト」への挑戦

岐阜大学学生レポートコンテスト
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第5回岐阜大学学生
レポートコンテスト表彰式

卒業論文発表のように研究の成果をアウトプットする場として「岐阜大学学生レポートコンテスト」を開催し、学 ぶ意欲を刺激しています。最優秀賞、優秀賞、佳作に選ばれた学生は表彰され、副賞を贈呈されます。また優れたレポートは公開され、後の学生の学びに役立てられます。

 ※これまでの入賞作品は こちら【教育推進・学生支援機構】年報一覧(第2号以降の巻末に記載)

学生インタビュー

ずっとやりたかった教育学の研究に専念できた。

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岐阜大学教育学部
英語教育講座
2年 岩井 亮磨 さん

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 教育学を勉強しようと意気込んで入学した直後、緊急事態宣言による外出自粛で想定外の大学生活がスタートしました。そんな時、シラバスに「自分の興味ある分野を研究できる」と書かれていたのに惹かれ、履修を決めました。選んだテーマは、私自身が影響を受けた小学校時代の先生の指導法について。研究の準備や研究材料の収集に想像以上に苦労しましたが、恩師へのインタビューを通じて研究した内容が専門書の内容と合致したとき、「だから先生はこう指導していたんだ!」といった発見があり、面白さを実感しました。また、レポート作成する過程の大変さも学ぶことができました。
 やりたいことを思うようにできない今の時期だからこそ、自由に研究ができたこの授業はとてもありがたかったです。

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