大学案内

海外協定大学との共同プログラムでグローバルに活躍できる学生を育成。

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「ジョイント・ディグリープログラム」

ジョイント・ディグリープログラム  Joint Degree Program

【対象学生】
修士課程(岐阜大学大学院自然科学技術研究科 岐阜大学・インド工科大学グワハティ校国際連携食品科学技術専攻)
博士課程3専攻(岐阜大学大学院連合農学研究科 岐阜大学・インド工科大学グワハティ校国際連携食品科学技術専攻,同国際連携統合機械工学専攻,岐阜大学大学院工学研究科 岐阜大学・マレーシア国民大学国際連携材料科学工学専攻)

岐阜大学と海外協定大学(インド工科大学グワハティ校,マレーシア国民大学)が共同で作成する教育プログラム。国際的対応力(異文化適応力,国際的協働力)を備えた高度専門職業人および研究者の養成を目的としています。プログラムに参加した学生は岐阜大学と海外協定大学の両方に在籍し,標準修業年限の中で一定期間を相手大学で修学します。留学を伴う国際的な教育環境の中で研究活動を行い,在学期間を延長することなく,2大学による国際共同学位を取得することができます。

岐阜大学初の試みとなる国際連携専攻(ジョイント・ディグリープログラム)に関わる4名の教員に話を伺った

02.jpg 岐阜大学大学院工学研究科
岐阜大学・インド工科大学グワハティ校
国際連携統合機械工学専攻

久米 徹二 教授
02.jpg岐阜大学大学院自然科学技術研究科
岐阜大学・インド工科大学グワハティ校
国際連携食品科学技術専攻

海老原 章郎 教授
02.jpg岐阜大学大学院工学研究科
岐阜大学・マレーシア国民大学
国際連携材料科学工学専攻

リム・リーワ 教授
02.jpg岐阜大学大学院連合農学研究科
岐阜大学・インド工科大学グワハティ校
国際連携食品科学技術専攻

柳瀬 笑子 准教授
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 岐阜大学が目指す国際化とは,「地域に根差した国際化と成果の地域還元」です。これは,岐阜大学が海外の国と,教育・研究の交流を図り,その成果を地域に還元しようというものです。その一環として,平成31年4月に,修士課程と博士課程を含め4つのジョイント・ディグリープログラム(JDプログラム)が始まりました。
 海外大学との共同プログラム作成は調整が困難なため,JDプログラムを導入した国内の大学はまだ10大学と数が少ないのが現状です。しかし,生物資源が豊富なインド北東のアッサム地域に位置するインド工科大学グワハティ校(IITG)は,岐阜大学が持つ高度な食品加工技術が必要だったこと。多様な民族が共存し,コミュニケーション能力に長けた学生の多いマレーシア国民大学(UKM)にとっては,岐阜大学が有する最先端の研究設備によって,より深い研究をしたかったこと。そして岐阜大学には,学生に海外で切磋琢磨する環境を提供したいという思いがあったことから,各大学の希望が重なり合って,JDプログラムを比較的早い段階から実現できたのです。
 岐阜大学の日本人学生には,プログラムを通して,自信をつけてほしいと思っています。日本人学生は留学生と比べて決して能力が劣っている訳ではありませんが,自己表現に苦手意識を持っている学生が多い印象があります。コミュニケーションに自信が持てれば,もともと持っている力を発揮して,国際社会で広く活躍できると思います。今年度は第1期生として,応用生物科学部を卒業した4名の修士課程の学生がIITGとのJDプログラムに参加しています。インドで生活している彼らの話を聞くと,短期間で語学力に加えてたくましさを身に付け,想像以上に成長していると感じました。まだまだ手探りな部分も多いですが,充実感に満ちた表情を見て,帰国後の彼らの成長や他の学生へのフィードバックにも大きな期待を抱いています。というのも,JDプログラムは,岐 阜大学の組織としての国際化を推進する意図もあります。我々教員も彼らに負けないよう,海外の教員や学生と共に学び,グローバルなネットワークを広げることで,新しいものを生み出していきたいと思います。


ジョイント・ディグリープログラムの特徴

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 JDプログラムが始まった背景として,国際通用性のある学位を取得した人材が,海外で事業を展開する企業や 研究機関から求められているという側面があります。実際,国内の企業でも取引先となる海外企業と仕事を進める上で海外大学の博士号取得が最低条件になるケースが増えているため,その取得を目指す社会人学生の割合は増加傾向にあります。JDプログラムによるIITGまたはUKMと岐阜大学との共同学位取得は,グローバル展開する企業や研究機関など,修了後の進路の選択肢を広げます。
 一般的に,大学院在籍中に留学する場合,それぞれの大学院で単位を取得する必要があります。しかし,JDプログラムでは,岐阜大学で取得した単位が海外協定大学の単位として認められます。そのため学生は修士課程の場合は2年,博士課程の場合は3年と,標準修業年限の中で在学期間を延長することなく学位を取得することが可能です。

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学生インタビュー

インドで学んだことを生かし、
将来は研究者として活躍したい。

岐阜大学大学院自然科学技術研究科
岐阜大学・インド工科大学グワハティ校
国際連携食品科学技術専攻 1年
齋藤 結女 さん

IITGでは,細胞膜や食品加工などについて学んでいます。授業は毎日2コマ程度と少ないですが,予習と復習にかなり時間をかけています。まず,先生の話やテキストの内容を英語で理解するのは日本語よりも時間がかかります。また,授業のスピードが速く,さらに学生も積極的に議論に加わるため,頭をフル回転する必要があります。最初はただ圧倒されていましたが,英語で話を聞くことに慣れてきましたし,現地の学生が親切に教えてくれ,とても助けられています。将来は,この経験を生かしてグローバルに活躍できる研究者になりたいです。


積極的にコミュニケーションをとって
英語のスピーキングを磨きたい。

岐阜大学大学院自然科学技術研究科
岐阜大学・インド工科大学グワハティ校
国際連携食品科学技術専攻 1年
青柳 建志 さん

英語力を高めるチャンスだと思い,JDプログラムに応募しました。人口の多いインドは日本より就職活動の競争率が高く,IITGには起業を目指す学生も多いです。講義でも意欲的に質問をする彼らの意識の高さに刺激を受けていますが,初めは気が引けてなかなか自分から話せませんでした。せっかくインドに来たからにはと腹をくくり,自分から話しかける回数を意識的に増やすと,英語で話す感覚が分かってきました。"習うより慣れろ"というように,経験を重ねることが大事だと思うので,彼らと積極的に話して,交流を深めていきたいと思います。

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