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平成26年度岐阜大学学位記授与式 学長告辞


 本日,ここに平成27(2014)年度,学位記授与式を迎える運びとなりました。

 学部卒業生,大学院修了生の皆さん,また今日までご指導頂いた諸先生方に心よりお祝いを申し上げます。
 おめでとう御座います。
 さらにこの会場にはご家族を初め学生生活を支援して下さった皆様のお姿も大勢拝見できます。まことに卒業式にふさわしい光景で,お祝いを申し上げる気持ちが一層大きくなります。

学長告辞
学長告辞
 さて岐阜大学は1949年の創立であり,前身を遡ると1874年の岐阜師範学校に至ります。実に140年を超える歴史を有するわけで,すでに多くの秀でた先輩を輩出して参りました。
 先輩の皆さんは日本をはじめ各国の教育機関,企業,行政機関など様々な分野で活躍をしていらっしゃいます。
 私ども岐阜大学の学部,大学院が日本国内でも国際的にも良い評価を受けているのは,諸先輩の活躍があってのことであり,本日学位を取得された諸君もその中にこれから参画していくわけです。なお諸君に対する真の評価は,まさに諸君自身のこれからの活躍にかかっていることを申し上げておきます。

森脇学長から学位記を授与
森脇学長から学位記を授与
 さて最近,大学人としてとみに感じることは,どのようなところに存在するのであれ,またどのような発展のステージにあるのであれ,国を支える根幹は,特に我が国のように資源に乏しいとされる国を支える根幹は,教育に他ならないということです。勿論,それぞれの学問領域における教育の切り口は時代とともに変化し,学問領域自体の比重も今後とも変遷していくであろうことはもちろんです。
 さらに一地域,一国にとどまらずグローバルな視野から,何をどう分担すべきかという見方も不可欠となりました。本日,卒業された皆さんには,自分の研究テーマや次の進路に限定されることなく,より広い規模でどのような社会貢献ができるのか,国際貢献ができるのかを是非とも考えながら進んでいただきたいと願います。

 特に国際貢献に絞って申し上げると,我が国は広範な分野で国際化の真っただ中にあり,様々な領域で国際基準との整合性が喫緊の課題となっていることは言うまでもありません。
 一方でそのような視点を見失うと,「ガラパゴス化」という言葉でよく表現される,国際的通用性を失うという陥穽に嵌まってしまいます。
卒業生謝辞
卒業生謝辞
 皆さんは岐阜大学の各学部あるいは修士・博士課程で高度なベーシック・サイエンスとアプライド・サイエンスの考え方を勉強されました。その成果は決して学部・課程自体の領域に留まるものではなく,広く人文,社会,自然科学領域全般に応用し,展開を図ることが可能です。皆さんが岐阜大学で修得した叡智をもって広く人類に貢献するという志を持ち,さらに卒業後もさらにキャリアを積み上げて頂きたいと願います。

 改めて申し上げますが,皆さんは真の高度職業人教育あるいは先進的研究者教育を受け,本日,学位記を授与されました。皆さんにとって今日が社会に対する貢献,国際貢献,広く人類に対する貢献をスタートする記念すべき日に当たります。大学で学んだ領域に拘泥することなく,志を高く掲げ,充実した人生を歩んで頂きたいと願います。

 近い将来,遠い将来を問わず,地球上の何処かで皆さんのご活躍ぶりを見聞できることを心より楽しみにしていると申し上げ,本日の式辞と致します。

 誠におめでとうございました。

平成27年3月25日

岐阜大学 学長 森脇久隆

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