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平成27年 新年互礼会 あいさつ

 明けましておめでとうございます。今年は9連休となりましたが,如何お過ごしでしたでしょうか。小生も皆さんと同じく幾つか宿題を抱えた年越しでしたが,帰省先では少しゆっくり過ごすこともできました。

 さて年頭のご挨拶ですが,まず昨年の到達目標を振り返ることから始めたいと思います。

 最大の仕事は学校教育法,国立大学法人法の改正に伴う学内諸規則の改正と年俸制の一部導入でしたが,教職員の皆さんから様々なご意見を頂き,さらにご理解を賜り,予定どおり進行することが出来ました。有難うございました。これから学長,執行部のガバナンスと迅速な意思決定をもって皆さんとともに大学運営の適切な舵取りを進めて参ります。

 次に教育研究プロジェクトについては,医学教育開発研究センターが,我が国唯一の医学教育全般に関わる拠点指定を受けました。後でお話しする第3期の取り組みを進めるうえで,極めて大きな成果です。またグローバル化は一部の申請がもう少しのところまで行きましたが,最終的には残念な結果となりました。ただ審査結果の連絡に添付されたコメントにもあるとおり,今回の申請を基礎とした一層の展開が私共には期待されています。実際,工学部,応用生物科学部を先頭に本学と海外機関との関係強化が着実に,かつ相当なスピードで進行しています。さらに教育学部による海外特別支援教育の指導,医学部における海外臨床実習の拡大と準備教育としてのOSCE試行,地域科学部による国際教養コースの準備や留学生センターの積極的な展開など,すべての部局でグローバル化の取り組みが着実に進んでいます。引き続き一層の強化をお願いします。

 では今年の目標に入ります。申し上げたいことは,鬼が笑うかもしれませんが,来年始まる第3期までを見据えた仕事をお願いしたいということです。

 言うまでもなく本年最大の仕事は第3期中期目標・中期計画の策定です。同時に第3期には運営費交付金配分ルールの大幅な変更もアナウンスされています。これらを反映して,第3期のスタートより1年早く,予め平成27年度予算案の段階から対応に取り組むよう,現在作業を進めています。先の展開を見据えた仕事が必要と考えます。

 また,大学が今後どのような機能を選択するのかを宣言することも第3期の初めに求められます。ミッションの再定義をはるかに超える意思決定になります。昨年12月17日の産業競争力会議における下村博文文部科学大臣のプレゼンに準ずれば,私共は「地域活性化・特定分野の重点支援を行う大学」に該当すると考えます。具体的には「地域活性化の中核となりつつ,特定の分野で世界ないし全国的な教育研究を目指す大学」ということです。まず地域活性化の中核であるべく,目に見える実績によって評価することが可能な地域貢献が必須です。言い換えれば現在有する地域活性化の実績を分かりやすい形で提示し,さらに今後どう展開するかを提案することになります。一方では世界ないし全国的な教育研究を目指す特定の領域を,同じく実績に基づいて明示する必要があります。具体的には生命科学,環境科学,次世代金型と,先ほどお話しした,既に拠点獲得に成功した医学教育になろうかと考えます。このような観点から,今年予定されている研究拠点の再編成やグローバル化関連を含む教育研究プロジェクトへの応募を積極的にお進め下さい。また数年先の新たな拠点形成に向け,別領域の基盤的研究も,次世代の岐阜大学を準備する上で大いに期待しています。執行部による研究支援という立場から極端なことを申し上げると,すでに力を有する拠点候補の教育研究テーマは外部資金による展開を期待します。次の候補には予算面など極力支援をいたしますが,その際には厳しい学内審査を覚悟して下さい。

 以上,年初から慌ただしい日が続くことが予想されますが,私共は腰を据えた重心の低い取り組みを進めたいと思います。新しい1年が岐阜大学の将来に向かって良いものとなりますよう,本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 簡単ですが新年のご挨拶とさせて頂きます。
 有難うございました。

平成27年1月5日

森脇久隆

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