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平成26年度岐阜大学入学式 学長告辞

入学式の様子

新入生の皆さん,入学おめでとうございます。本日,1,382名の平成26年度入学者をキャンパスに迎えることは,私どもにとってこれ以上ない喜びであり,岐阜大学教職員を代表して心から歓迎します。入学の喜びと勉学の意欲に燃える皆さんのフレッシュさを私どもも頂戴し,一緒に新たな勉学の場につくことができるという嬉しい気持ちで一杯です。また,この場をお借りして,今日まで皆さんを支えて下さった保護者の皆様,諸先輩方にも衷心よりお祝い申し上げたいと思います。

さて,告辞を始めるに当たりまず岐阜大学の自己紹介を申し上げたいと思います。とは言いましても,皆さんはすでに入試情報誌やホームページで岐阜大学のことは十分ご承知かと思います。そこで,今日はそういう情報源からは十分なアプローチが難しいような,ただし私自身にとっては宝物のような岐阜大学の成果を2つだけお見せします。
青いバラ

これはご存じの方も多いと思います。青いバラです。サントリーによって産業化されていますが,これをお作りになったのは,今,壇上にご出席で,後ほどご紹介もあります応用生物科学部学部長の福井先生です。岐阜大学が誇る研究業績は本当に沢山ありますが,その中でも最も美しい成果です。

また,岐阜市には大規模な博物館から本当に渋い美術館まで,分野で言うと美術,工芸から,伝統芸能まで様々な施設,サービスが整っています。東京,京都は別格として,今の日本国内では有数の都市と言えるかも知れません。
マイルド・アニマル
画面にはそのうちの一つの案内を映しています。企画の大変優れた美術館ですが,保護者各位向けの観光案内ではありません。
3月で終了したのが残念ですが,ご覧頂きたいのは上の絵で,絵がお好きな方はお心当たりがあるかも知れません。 奥村氏のマイルド・アニマル・シリーズです。私ども岐阜大学教育学部美術工芸科1995年卒業生で,現在では人気画家でいらっしゃいます。ほかにもご紹介したい事項や人物は沢山御座いますが,今回はこの辺りまでとし,本題に移ります。

岐阜大学は「人が育つ場所」です。
私ども側から申し上げると人を育てる場所です。
ではどういう人材を育てたいのか?「学び,究め,貢献する」ことができる人材です。「学び,究め」は容易にご理解頂けると思います。強調したいのは「貢献」です。地域貢献という言葉がすぐ浮かぶかと存じますが,私ども岐阜大学の理念における「地域貢献」は,たとえば県や市,中部地区にとどまるものではもちろんなく,全国,さらにはグローバルな貢献を視野に入れたものです。また単に教職員,学生の側から貢献を言うのではなく,それぞれ,貢献する場における需要に対応したものでなければなりません。教職員,学生が一体となって日本の,世界の要望にそぐう「学び,究め」を行う,そのためには学外へも出て行くことが必要かと思います。また特に新入生諸君には,どのような分野,対象であれ「貢献できる人材になる」という志を抱いて頂きたいと願います。
入学生 代表宣誓
入学生 代表宣誓

また,勉強の仕方もこれまでとは全く違うこともまず認識して下さい。
高校までは学校でした。今日からは大学です。
これまでは授業でした。今日からは講義です。
諸君もこれまでは生徒でした。今日からは学生です。
ではどこが違うのか。これから諸君が学ぶのは既存の学問体系に加え,教授陣が個別に血の出るような努力を重ね築いてきた,個性的な自然科学体系であり,人文科学体系であり,社会科学体系です。諸君はそれらを学んだ上で,自分自身の科学体系を独自に構築していく,これが大学での勉強になります。

会場の様子
会場の様子
もう一つ申し上げておきたいことは,大学における勉学は自分の責任において社会人としてなす行動でもあると言うことです。大学の新入生としてキャンパスに入った段階で,諸君はすでにgentlemanでありladyです。私どもはもちろん,社会はそういう目で見,また期待をします。大学という社会で諸君はladyあるいはgentlemanであるべく,あらゆるチャンスをとらえ,努力を積み重ねていってほしいと思います。

最後に私ども自身の覚悟も申し上げます。岐阜大学は「学び,究め,貢献する」人材を育てる場です。教職員自身も常に自分がそうなるべく,新入生諸君とともに努力を重ねるのは当然と私は考えます。ともによき大学人であるべく手を携えて進んでいきましょう。

今日からのキャンパスライフを大いに充実したものとし,また楽しんで下さいと申し上げ,告辞といたします。

平成26年4月7日

岐阜大学 学長 森脇久隆

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