研究成果

地理情報システムと環境DNAの組み合わせで絶滅危惧種ヤマトサンショウウオの新規生息地を発見!

 岐阜大学地域科学部の向井貴彦准教授は,岐阜高校,神戸大学,世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふと共同で,地理情報システム(GIS)を用いた生息適地の絞り込みと環境DNA分析の組み合わせによって,岐阜県内に3箇所しか知られていなかったヤマトサンショウウオ(旧分類名:カスミサンショウウオ)の新規生息地を発見することに成功しました。この手法は他の絶滅危惧種にも応用可能で,見つけることが難しい希少種の生息地を知るための新たな手法として確立されることが期待されます。
 本研究成果は,8月29日に,国際科学誌「Environmental DNA」に掲載されました。

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 図:ヤマトサンショウウオ(Hynobius vandenburghi)とその卵嚢(右下).岐阜高校自然科学部撮影.

本研究成果のポイント

  • 地理情報システム(GIS)による生息候補地の絞り込みと,環境DNA分析による生息の確認の組み合わせによって,絶滅危惧種ヤマトサンショウウオの新規生息地を発見した。
  • 岐阜県はヤマトサンショウウオの生息域の北東限であり,これまで3箇所しか生息地が知られていなかったが,今回4箇所目を発見した。
  • 野外調査からDNA実験までの一連の研究は高校生によって主体的に行われ,論文執筆を主導した筆頭著者も高校生である。
  • GISと環境DNA分析の組み合わせは他の希少種にも適用可能であり,希少種保全のための新たなツールとしてより発展することが期待される。

詳しい研究内容について

地理情報システムと環境DNAの組み合わせで絶滅危惧種ヤマトサンショウウオの新規生息地を発見!

論文情報

  • 雑誌名:Environmental DNA
  • 論文名:Discovery of an unrecorded population of Yamato salamander (Hynobius vandenburghi) by GIS and eDNA analysis
  • 著 者:
     坂井雄祐(岐阜高校自然科学部生物班:研究当時)
     日下部綾音(岐阜高校自然科学部生物班:研究当時)
     土田康太(岐阜高校自然科学部生物班:研究当時)
     都竹優花(岐阜高校自然科学部生物班:研究当時)
     岡田翔吾(岐阜高校自然科学部生物班:研究当時)
     北村拓斗(岐阜高校自然科学部生物班:研究当時)
     冨田勢(神戸大学大学院人間発達環境学研究科・大学院生:研究当時)
     向井貴彦(岐阜大学地域科学部・准教授)
     田上正隆(世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ・学芸員)
     高木雅紀(岐阜高校・教諭:研究当時)
     矢追雄一(岐阜高校・教諭)
     源利文(神戸大学大学院人間発達環境学研究科・准教授)
  • DOI:https://doi.org/10.1002/edn3.31

2019.09.03

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