イノシシとの遭遇に関するリスク管理を提言
応用生物科学部附属野生動物管理学研究センター 池田 敬 特任助教らの研究グループは,自動撮影カメラを用いたイノシシの生態調査と利用客へのアンケート調査を実施し,岐阜市金華山における人とイノシシの遭遇に関するリスク管理を提言しました。
本研究成果は,学術誌「Global Ecology and Conservation」に2019年4月18日付で掲載されました。
本研究成果のポイント
- 都市における観光客とイノシシの遭遇リスクを自動撮影カメラによるイノシシの生態調査と利用客へのアンケート調査から明らかにした。
- イノシシは昼に観光客や住宅地を避けて分布している一方で,夜になると,住宅地を避けながら,耕作地周辺に分布していた。
- イノシシは夜を中心に撮影されたが,観光客も多く利用している一部地域では昼にも撮影された。
- 以上のことから,イノシシが多く分布している地域では,周辺住民への注意喚起を実施する必要がある。
- さらに,イノシシが昼に撮影され,観光客も利用する地域では,両者の遭遇を避けるために,観光客への注意喚起を徹底する必要がある。
詳しい研究内容について
岐阜市金華山の自動撮影カメラと利用客アンケートから
イノシシとの遭遇に関するリスク管理を提言
論文情報
- 雑誌名:Global Ecology and Conservation
- 論文名:Tourist-wild boar (Sus scrofa) interactions in urban wildlife management
- 著 者:池田 敬,國永尚稔,鈴木嵩彬,生島詩織,鈴木正嗣
- 掲載URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S235198941930068X