研究成果

ミレニアム開発目標(MDGs)の飲料水課題は,なぜ達成されたのか

 応用生物科学部 乃田 啓吾 助教らは,現在進行中のSDGs(持続可能な開発目標)の達成に役立てるため,百数十編に及ぶ膨大な文献を調査し,半世紀以上に及ぶ水問題解決に向けた国際的な目標の経緯を追跡し,その結果,MDGs(ミレニアム開発目標)が史上初めて達成された飲料水に関する世界目標であることを明らかにしました。
 この研究成果は2019年4月16日0時(日本時間)に「Nature Sustainability」(オンライン版)に掲載されました。

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国際的な飲み水目標とアクセス率の沿革(左上:都市部、右上:農村部、左下:全体)。
目標が達成されそうになると引き上げられ、目標と現実の乖離が大きい場合には引き下げられた。MDGsの半減目標は、達成可能性を考慮した現実的な設定であった。(クリックすると拡大します)

本研究成果のポイント

  • 国連が定めた「ミレニアム開発目標(MDGs)」の飲料水課題は,史上初めて達成された世界目標だった。
  • 国際的な開発目標の達成には,すべての参加国のモチベーションを維持する「水準」と、適切に進捗を把握できる「評価手法」の設定が必要である。
  • MDGsの飲料水課題達成には,中国とインドでの経済発展に伴う水インフラ整備の貢献が大きかった。2015年から始まった「持続可能な開発目標(SDGs)」でも,経済発展と飲料水へのアクセス率の向上は,相乗的に進捗すると期待される。

詳しい研究内容について

ミレニアム開発目標(MDGs)の飲料水課題は、なぜ達成されたのか

論文情報

  • 雑誌名:Nature Sustainability
  • 論文名:How Global Targets on Drinking Water were Developed and Achieved
  • 著 者:Shizuki Fukuda, Keigo Noda and Taikan Oki** Corresponding author)
  • DOI:http://doi.org/10.1038/s41893-019-0269-3

2019.04.22

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