研究成果

大学院医学系研究科 手塚建一准教授らの研究グループ,iPS 細胞誘導方法の特許を米国で取得

大学院医学系研究科 手塚建一准教授らの研究グループ,iPS 細胞誘導方法の特許を米国で取得,初期化 4 因子のガン誘発リスクがある c-MYC の代替として DLX4 を採用

従来よりガン誘発リスクを低減できるiPS 細胞誘導方法の特許を米国で取得

ポイント

 iPS 細胞を作製する際に用いられる 4 因子(山中因子;OCT3/4、SOX2、KLF4、c-MYC)のうち,c-MYC にはがん誘発リスクがあることが知られています。2011 年に岐阜大学大学院医学系研究科 組織・器官形成分野の手塚建一准教授らの多施設共同研究グループは,歯髄細胞からiPS 細胞を樹立する研究の過程で,c-MYC の代わりに DLX4 を用いることで,がん誘発リスクを低減し,c-MYC と同等の効率で iPS 細胞に誘導できることを発見しました(図1~図4)。
 この研究成果は 2014 年に"SCIENTIFIC REPORTS"に掲載※1され,DLX4 等を用いた iPS 細胞作製方法は国内※2および国際出願※3をしていました。このたび,この特許が米国※4で成立しました。欧州でも近く特許が成立する見込みです。今後,手塚准教授は DLX4 を含む遺伝子ベクターセットを製造販売する協力企業を募り,国内外の研究機関や医療施設に提供する考えです。
 なお,手塚准教授は 3 月 22 日にパシフィコ横浜で開催される第 17 回再生医療学会総会のテクノオークションにおいて,「捨てられる歯から iPS 細胞~安全な再生医療を世界に届けるために~」と題した本特許に関する発表を行います。

※1."The homeobox gene DLX4 promotes generation of human induced pluripotent stem cells"
  論文著者:玉置 也剛 1, 高橋 和利 2, 青木 仁美 3, 飯田 一規 1, 川口 知子 1, 畠山 大二郎 1,
    位田 雅俊 4, 帖佐 直幸 5, 石崎 明 5, 國貞 隆弘 3, 柴田 敏之 1, 五島 直樹 6, 山中 伸弥 2
    手塚 建一 3
  1 岐阜大学大学院医学系研究科 口腔病態学   2 京都大学 iPS 細胞研究所
  3 岐阜大学大学院医学系研究科 組織・器官形成分野
  4 岐阜薬科大学薬学部 薬物治療学研究室   5 岩手医科大学歯学部 口腔生化学講座
  6 国立研究開発法人産業技術総合研究所 創薬分子プロファイリング研究センター
  掲載雑誌:SCIENTIFIC REPORTS, 4; 7283, 2014 (DOI: 10.1038/srep07283)
   論文公開 URL:https://www.nature.com/articles/srep07283
※2.「人工多能性幹細胞の作製方法」,
  特願 2015-534283, PCT/JP2014/072564(優先権:特願 2013-176647)
※3.国際公開番号 WO2015030111
※4.米国特許:US 9890360 B2

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2018.03.20

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