研究成果

世界初、脊髄性筋委縮症患者の運動機能を定量評価する方法を開発

運動の「空間精確性」と「なめらかさ」を数値化、携帯情報端末のアプリで測定可能
他の神経疾患等の運動機能評価や老化予防の評価、スポーツ等にも応用可能

  国立大学法人岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科・同医学系研究科 加藤善一郎教授と同連合創薬医療情報研究科大学院生 松丸直樹博士(岐阜薬科大学グローバル・レギュラトリー・サイエンス寄附講座特任助教)は、脊髄性筋委縮症(SMA)患者の運動機能を、モーションキャプチャを活用した 3 次元動作解析により定量的に評価する方法を世界で初めて開発しました(特許申請済)。さらに、携帯情報端末を用いた 3 次元動作解析を可能にする新たな手法・専用アプリを開発できたことで、他の神経疾患等の運動機能評価や、老化予防の評価、スポーツ等にも広く簡便に応用することが可能となりました。
 本研究の論文が 2018 年 1 月22 日に日本小児神経学会の英文誌「Brain and Development」に掲載される予定です。

主な研究者

加藤 善一郎(大学院連合創薬医療情報研究科 教授/大学院医学系研究科 教授)
松丸 直樹(大学院連合創薬医療情報研究科博士課程大学院生
      /岐阜薬科大学寄附講座 グローバル・レギュラトリー・サイエンス 特任助教)

今回開発した評価方法の特長

  • 1.従来の運動機能評価では考慮できなかった「動作の質」を、「反復動作の空間精確性」と「動作のなめらかさ」に着目して数値化、評価に加味します。
  • 2.必要なマーカー数を一つとすることで、臨床現場での実用性を高めました。この評価方法により薬の効果をより鋭敏に評価できるようになり、医薬品開発・臨床治験の促進が期待されます。既に、現在進行中の医師主導治験(日本医療研究開発機構 AMED)において、評価項目の一つとして採用されています。
  • 3.大掛かりで高価なモーションキャプチャ装置を用いなくても、本研究に伴い開発した専用アプリを用いることで、携帯情報端末(iPhone・AppleWATCH)での測定・評価も可能となりました。そのため、昨年 9 月に承認された新規 SMA 治療薬の効果判定などを含め、全国の臨床現場においてより簡便に活用できると考えられます。

詳細は こちらから


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2018.01.17

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