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岐阜大学発認定ベンチャー企業、ファイバークレーズ株式会社の製品がParis Fashion Week Fall-Winter 2025に採用されました

 岐阜大学発認定ベンチャー企業であるファイバークレーズ株式会社(代表取締役社長:長曽我部 竣也さん、本学卒業生)が開発した革新的な繊維素材「Craze-tex®(クレーズ・テックス)」が、世界的に注目を集めるファッションイベント「Paris Fashion Week Fall-Winter 2025」において採用されました。
 ファイバークレーズ株式会社は、岐阜大学の研究技術を基に設立された企業であり、今回の採用は同社にとって初の製品化事例となります。Craze-tex®は、プラスチックの欠陥現象から着想を得た新素材で、ナノ・クレージング技術を用いて繊維に目に見えない無数の穴を空けることで、防虫、抗菌、消臭などの機能を付与することができます。
 ファイバークレーズ株式会社の代表取締役社長、長曽我部 竣也さんは、「Paris Fashion Weekという世界最高峰のステージで、長年培われた大学研究から生まれた素材Craze-tex®が国際的なファッション業界において認知され、その革新性と大きな可能性が広く伝わる機会となりました。また、"プラスチックの『欠陥』として忌避されてきた現象を、むしろ可能性として捉え直す"という我々の技術思想が、既存の価値観を覆すdoubletの創造性と見事に重なりました」とコメントしています。
 岐阜大学としても、本学の研究成果を基に開発された技術が実際の製品として世界の舞台で評価されたことを大変誇りに思います。今後も、産学連携を通じて、革新的な技術の開発と社会への貢献を推進していきます。