お知らせ

「十二単の着装と体験 -日本の民族衣装-」を開催

 本学日本語・日本文化教育センター(以下日文センター)は、2024年12月11日(水)、日文センター和室において、日本文化ワークショップ「十二単の着装と体験 -日本の民族衣装―」を開催しました。
 当日は、インド工科大学グワハティ校とマレーシア国民大学から受け入れているウィンタースクール参加学生をはじめ、日文センター所属の日本語・日本文化研修コースの留学生(以下日研生)や社会文化プログラムの留学生等、本学に在籍する留学生や日本人学生及び教職員など、50名以上が参加しました。
 本ワークショップでは、和服の着付けを専門に指導されている伊藤慶子(豊装慶ほうしょうけい)氏をはじめとした5名の講師陣によって指導が行われました。ことの生演奏も披露され、荘厳で優美な雰囲気の中、参加者たちに十二単の魅力が伝えられました。また、日文センターの土谷教授からは、日本語・英語の両言語で日本の歴史や十二単の基礎知識の説明があり、その後、着付けモデル希望者の中から選ばれたベトナム出身の日研生チャン・ティ・キム・トアさんが、小袖と長袴を身にまとい、化粧の下準備をして会場に入室しました。
 講師は、作法に従い「御方おかた様」であるチャンさんに敬意を表しながら、ひとえ五衣いつつぎぬ表着うわぎ唐衣からぎぬの順に着付けをしました。参加者からは「十二単は毎日着ていたのか」「どのように保管していたのか」「トイレはどうしたのか」等の多くの質問が次々と寄せられ、講師から丁寧な説明がありました。
 十二単は重ねたままスルッと簡単に脱げ、その形を維持することができます。これを「空蝉うつせみ」といいます。希望者は男女問わずこの空蝉の中に入り、重さを実感し、しきりと友だち同士で写真を撮り合って楽しんでいました。
 参加者からは、日本の伝統文化の奥深さや美しさを堪能することができたとの感想が寄せられるなど、日本文化教育の充実につながる有意義な機会となりました。今後も、日本文化教育の充実を図るため、参加者が楽しみながら日本文化を理解することができるよりよい体験の場を提供していきます。

着付けの様子
着付けの様子
完成した着付け
完成した着付け
ウィンタースクール参加学生と着付けモデル
ウィンタースクール参加学生と着付けモデル
記念撮影
記念撮影


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