輪之内町と共催で「ぎふフューチャーセンター」を開催しました
令和6年11月24日、岐阜大学地域協学センターと輪之内町は共催で「ぎふフューチャーセンター」を輪之内町文化会館にて開催しました。ぎふフューチャーセンターは、地域の人々による未来志向の対話を通じて、その地域が直面する課題を解決することを目的としています。
今回のフューチャーセンターは、輪之内町議会が2022年に「ゼロカーボンシティ宣言」をしたことを受け、本学が輪之内町から受託した「輪之内町における『ゼロカーボンシティ』推進及び環境人材育成事業」の一環として開催しました。当日は、「楽しく知って広めよう!始めないともったいない!?家庭でできる省エネ行動」をテーマに、輪之内町民8人と岐阜大学生13人が参加しました。
前半は、輪之内町が「ゼロカーボンシティ宣言」をするに至った社会的背景について、地域協学センターの伊藤浩二助教がミニレクチャーを行い、脱炭素社会づくりの重要性について理解を深めました。その後、環境省が提供するWEBアプリ「うちエコ診断」を活用して、各家庭の省エネ診断を実施しました。
後半は、グループワーク形式で「周りに広めたいエコ行動」と「その行動が広がらない原因」について意見を出し合いました。さらに、人々が進んで行動を起こしやすくするための行動科学の知見を活用した働きかけ手法の一つ「ナッジ」のアイデアを考案し、全体で共有しました。各グループからは、お風呂を家族で効率的に入るためのアイデア「お風呂でタイムアタック!」、シャワーの節水を呼び掛けるためのシャワーヘッドから小銭が出るイラストなど、ユニークで人の心を動かすナッジが提案されました。
参加者アンケートでは「学生や町民の方など幅広い年齢層でグループワークでき、とても楽しかった。自分だけでは気づかなかった発見もあり、勉強になった」「ナッジが重要な取組だと知っていたが、具体的なナッジ案を考える機会はこれまで無かったので、大変有意義な時間で勉強になった」といった前向きな回答が多く寄せられました。
本学は今後も地域と連携して、脱炭素社会の実現に向けた人材育成に取り組んでいきます。

