「茂木健一郎先生と考える脳とAIのアライメント」を開催しました

2024.12.02

　2024年11月13日(水)、OKB岐阜大学プラザにて、脳科学者の茂木健一郎先生を講師に迎えた特別講演「脳とAIのアライメント」を開催しました。このイベントは、グローカル推進機構、人工知能研究推進センター、工学部電気電子・情報工学科情報コースの共催で実施し、会場には学生・教職員、企業関係者ら約45名が訪れ、また名古屋大学でのライブ配信を通じて多くの方々がオンライン参加しました。
　講演では、まず「知性をどう定義するか」というテーマを取り上げ、人間の目的や価値観を反映するAIの在り方について述べました。特に「Ikigai（生きがい）」という日本文化に根差した概念が講演の中心テーマとなり、人間の生きがいを減らさないようにAIを使用しなければならない「Ikigai risk」という考え方に触れ、AI技術が人間社会の価値観や目的とどのように調和し得るのかなどについて語りました。また、日本独自の文化的背景を活かしたAI研究の方向性についても言及し、国際競争力のある独創的なアプローチの必要性を強調しました。
　講演後には、茂木先生が工学部を訪れ、植松美彦工学部長、加藤邦人教授及び寺田和憲教授らとともに、本学のAI分野における教育や研究への協力について意見交換を行いました。
　岐阜大学では、今後も学生・教職員や地域企業の皆様の知見を広げるための講演会やイベントを積極的に開催していきます。なお、本講演はGlocal Lessonにて視聴可能です。

※Glocal Lesson「茂木健一郎先生と考える脳とAIのアライメント」
（ご視聴には無料会員登録が必要です）