お知らせ

東海国立大学機構経営協議会委員を対象とした岐阜大学学内視察を実施

 令和6年11月22日(金)、東海国立大学機構の経営協議会委員が岐阜大学を訪れ、学内視察を行いました。この視察は、大学の教育・研究活動への理解を深め、より実質的な議論につなげるための機会とするために開催しました。
 冒頭では、松尾機構長と吉田学長から挨拶があり、続いて上原教授がアントレプレナーシップ(起業家精神)教育の現状について説明し、大学における起業支援や学外との連携がどのように実践されているかを紹介しました。
 その後、3つの学生団体がそれぞれの活動内容を発表しました。

  • 起業部:
     自ら事業を立ち上げ、地域や社会に新しい価値を提供する取り組みを紹介
  • 環境サークルG-amet:
     環境保全活動や地域への啓発活動を通じた持続可能な社会に向けた取り組みを紹介
  • iGEM GIFU:
     世界的な合成生物学の大会への挑戦や先端科学を用いた研究などを紹介

 発表後には、委員と意見交換を行い、学生たちは鋭い質問に応えながら活動への思いを熱く語りました。委員からは「若い力と独創性を感じた」「これからの社会を担う学生の可能性に期待したい」との声が上がりました。

次に、岐阜大学が誇る特色ある実習の現場を視察しました。

  • スキルスラボラトリーでの獣医外科学実習
      獣医外科学実習では、岐阜大学が開発した獣医外科実習用の手術模型を用いて、学生たちが実践的な手術手技を学んでいます。手術模型の開発は、クラウドファンディングを通じた多くの支援者のご協力によって実現し、獣医学教育の向上だけでなく、動物愛護や福祉の観点からも社会的意義が高いものです。委員たちは学生の実習風景を間近で見学し、先進的な教育環境を高く評価しました。
  • 岐阜県食品科学研究所での清酒醸造実習
      岐阜県との連携による清酒醸造実習では、学生が清酒醸造の過程を学びながら、実際に清酒の醸造体験を行います。視察中には、学生たちが醸造した清酒の試飲も行われ、委員たちは地域資源を活かした実践的な学びに興味を示しました。また、試飲を通じて学生と意見を交わし、地域文化や伝統の理解を深める場面も見られました。

 視察を終えた委員からは「大学の教育と研究の現場を実際に見ることで、これまで以上に大学の取り組みを具体的に理解できた」などの声が寄せられました。今回の視察は、大学の取り組みを学内外に広く共有し、新たな視点を取り入れる貴重な機会となりました。
   岐阜大学は、これからも地域社会との連携を深めながら、教育と研究を通じて社会の課題解決に貢献していきます。また、多様なステークホルダーと積極的に対話を重ね、未来を切り拓く実践的な学びの場を創出していきます。

挨拶する松尾機構長
挨拶する松尾機構長
挨拶する吉田学長
挨拶する吉田学長
上原教授による説明
上原教授による説明
起業部の発表
起業部の発表
環境サークルG-ametの発表
環境サークルG-ametの発表
 iGEM Gifuの発表
iGEM Gifuの発表
獣医外科学実習の様子を視察
獣医外科学実習の様子を視察
清酒を試飲する様子
清酒を試飲する様子