お知らせ

第89回医学教育セミナーとワークショップを開催

 岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC)は、10月26日(土)に第89回医学教育セミナーとワークショップを愛知医科大学と共同開催し8つのワークショップとセミナーを実施し、講師を含む延べ125名が参加しました。
 セミナー「医学部におけるアントレプレナーシップ教育」では、スタンフォード大学の池野文昭先生をお迎えし、医療機器ビジネスの起業家精神育成講座であるスタンフォードバイオデザインプログラムを紹介しました。シリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学では、社会のニーズに合った人材を継続的に育成することに重点をおいており、医療機器ビジネスの創出ができる次世代リーダーの育成を行っています。一見すると、民間企業で行う内容のようにも思えますが、世界中の多くの患者を救うことができる医療機器の開発を推進する人材を社会に輩出することで社会に貢献しています。日本の医学部での人材育成の考え方とは異なる新しい実践例を紹介する機会となり、参加者からは「アントレプレナーシップというトピックが新鮮であった、背筋が伸ばされるような講演で刺激になった」と好評を博しました。
 さらに、「医療系大学におけるアントレプレナーシップ教育について考えよう」と題したワークショップを実施しました。浜松医科大学における実践例を提示後、医療系大学の各養成課程教育におけるアントレプレナーシップ教育の実現可能性について、参加者同士で意見交換を行いました。
 そのほかの7つのワークショップでは、参加者から「普段交流できない多職種の方と交流する機会があり新鮮であった」「講義内容をグループワークで実践できるので、次の日から臨床で導入しやすい」「各大学の意見を聞くことができるので、自身の視野が広がる」などといった意見が寄せられました。
 MEDCでは、医学教育共同利用拠点として我が国の医療者教育の普及・開発・向上に寄与すべく、年3回「医学教育セミナーとワークショップ」を開催しています。次回の第90回は1月23日(木)、24(金)にオンラインで開催します。12月2日からMEDCホームページにて参加者を募集予定です。

セミナーの様子
セミナーの様子(講演者:スタンフォード大学 池野文昭先生)


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