AIアイデア作品を制作した学生がAIスペシャリストの認定資格を取得しました
岐阜大学工学部情報コースの3年生約70人を対象とした必修科目「情報工学実験Ⅲ」の一環で、一部のチーム学生がNVIDIA社の提供するAI認定資格「Jetson AI Specialist」を取得しました。この資格は、大手半導体メーカーであるNVIDIA社が提供するAI技術の実践力を証明する認定資格です。
「情報工学実験Ⅲ」では、実践的なAI(人工知能)教育の一環として、2023年度にAIを備えた小型コンピューターを受講学生一人につき一台導入し、画像処理やロボット制御、音声認識など、さまざまなAI技術の開発に取り組んでいます。学生たちはAIの専門知識を深めつつ、チームごとにAIを活用したアイデア作品を設計・実装し、成果発表を行います。そして、最終的には認定資格の取得を目指します。また、本科目は文部科学省の令和6年版科学技術・イノベーション白書において、特色あるAI関連研究開発の取組事例として紹介されました。
<認定資格取得の対象となったAIアイデア作品>
- 「スマートゴミ箱 ~ゴミを吐き出すゴミ箱~」
林隼人、立岩侑大、玉城洵弥 - 「擬似ネコチャン ~お前の本性を見抜く訓練用ロボット~」
高木美吹、満仲香苗、後藤志織 - 「視覚障害者横断補助システムWith Jetson Nano」
Seong Minsik、舟橋奈槻、嶋津幸孝
学生たちからは「AIをゼロから設計・実装する経験ができ、実践的なスキルを磨くことができた」「自分たちが考えたAIアイデアが実際に動作する瞬間は感動的であり、AIの可能性をさらに感じた」などの感想が寄せられました。また、本科目の指導教員である工学部の加藤邦人教授は「日本国内でこの認定資格を認定者は非常に少なく、本学の学生たちが認定資格を取得したことは快挙です。今後もAIのスペシャリストを目指して学んでほしい」とコメントしました。
岐阜大学は引き続き、実践的なAI教育に力を注ぎ、地域や実社会で即戦力として活躍できる人材育成を推進していきます。