令和6年度 第1回地域学校協働活動推進員等育成研修(全4回)を実施しました
令和6年6月25日(火)に、ぎふ地域学校協働活動センターの人材育成事業の一つである「第1回地域学校協働活動推進員等育成研修」(以下、「育成研修」)をオンラインで実施しました。
ぎふ地域学校協働活動センターは、地域・自治体・学校における「地域学校協働活動」を支援・促進し、子どもたちの成長を地域全体で支えるとともに、活動を通じて地域の活性化を図ることを目的に、岐阜県と岐阜大学によって共同で設置されました。
同センターでは、主に以下のような活動を行っています。
- 人材育成・確保(市町村や社会教育関係団体と連携し、地域学校協働活動推進員(コーディネーター)などを育成する研修や、学生ボランティアの育成・確保)
- 調査研究(市町村や社会教育関係団体と連携して、協働活動や家庭教育等の先進性・モデル性のある実践事例等の調査研究を実施し、発表・報告)
- 普及促進(出前講義やワークショップに参画するなど市町村における推進体制づくりを支援するとともに、実践活動の促進に向けた普及イベント等を開催)
今回の育成研修は、「1. 人材育成・確保」に関する取組であり、県内各地域で地域学校協働活動推進員等に就任された方、また今後就任される予定の方が対象で、毎年度全4回構成で実施し、地域学校協働活動の基礎知識や実践方法について学びます。今年度は55名の受講申込がありました。
令和6年度第1回である今回は、はじめに益川浩一センター長からぎふ地域学校協働活動センターの概要や育成研修の目的について説明がありました。続いて、一般社団法人とちぎ市民協働研究会代表理事/元宇都宮大学教授 廣瀬隆人氏が、「地域学校協働活動推進員育成研修概論〜国の動向や活動の概要」と題して講演を行いました。講演では、地域や学校、子どもをとりまく現状や、それを踏まえた「学校を核とした地域づくり」の捉え方、地域学校協働活動やコミュニティ・スクールのあり方について紹介されました。
その後、参加者はグループに分かれて各地における実践の状況や課題について意見交換を行いました。それぞれの地域における事例や、参加者の立場での思いなどが積極的に交わされ、全体での質疑応答では、講師と参加者の間で活発な議論が行われました。
参加者が今取り組んでいる具体的な活動をあげながら質問をした際には、廣瀬氏から「大人が楽しく思う活動をやっていっている、それこそ地域学校協働活動である」と後押しがありました。また、「周知や人集めをどのようにしたらよいか」という質問には、「説明を尽くすのではなく、楽しそうだと思ってもらえることが一番の周知である」と経験の蓄積をもとにした助言がありました。
最後に廣瀬氏は、「地域学校協働活動は『地域づくり』であり、子どもや学校のニーズに応えるよりも、自分や大人が一番したいことから考えることが先である」と述べ、今後推進員等として地域で活躍されていく参加者を後押しされました。
次回の育成研修は令和6年8月27日(火)に実施する予定です。受講者が今回の育成研修で学んだことを生かし、それぞれの地域でより一層活躍されることを期待しています。