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岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC) 第87回医学教育セミナーとワークショップを開催

 岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC)は、1月18日(木)から20日(土)に、第87回医学教育セミナーとワークショップをオンラインで開催しました。その中のMEDTaaalk(ウェビナー)では、6名の講師をお迎えし、『Podcast:マギル大学のWhole Person Care教育に触れてみよう』と題して、それぞれのテーマに沿ったディスカッションを行いました。
 最初に、順天堂大学武田裕子先生のナビゲートのもと、昭和大学土屋静馬しずま先生が「マギル大学・Whole Person Care・4年間のカリキュラムを紹介」と題して、より良い医療を患者に提供できる有能かつ思いやりに溢れる医師の育成を目的としているマギル大学のWhole Person Care(WPC)教育について紹介しました。特に、ここでは"患者に向き合う"ための必要条件として、①臨床医としての"注意力"の磨き方、②医療者としての柔軟性の作り方、③患者との双方向性の繋がりの持ち方などを挙げ、これまでに扱われなかった(扱えなかった)医学教育の新たな領域について解説し、参加者のこれまでの医療や教育の質を変えるきっかけやヒントとなりうる(WPC)教育について知る機会を提供しました。
 京都大学恒藤つねとうさとる先生は、WPC教育の中核の一つである「医療におけるマインドフルネスの実践」について紹介し、ナビゲーターの船越ひらく先生とともに「コミュニケーションの態度」と題して、学生が「何も知らない」状態から「知っている」状態へ、そして「実感する」体験を提供し、それを「実践する」優れた医師の育成を目標にしていることなどについて解説しました。また、そのためには非言語的表現への気づきを深め、コミュニケーションの態度を自覚しながら実践できるような取り組みが重要であると述べました。
 最後に、新潟大学岡崎史子先生のナビゲートのもと、岡山大学三好智子先生は、マギル大学で行われている「患者の苦悩への応答」という少人数体験学修授業の紹介と命の長さを意識するための演習を行い、参加者とともにその授業の意義や課題について考える機会を提供しました。
 MEDCでは今後も、年3回開催している「医学教育セミナーとワークショップ」を含め、医学教育共同利用拠点として我が国の医療者教育の普及・開発・向上に寄与すべく、様々なセミナーやワークショップ等の企画に取り組んでいきます。次回の第88回医学教育セミナーとワークショップは5月22日(水)〜24日(金)の3日間開催し、第25回教務事務職員研修を併催予定です。

プレゼンターのミニレクチャー(土屋先生)
プレゼンターのミニレクチャー(土屋先生)
ディスカッションの様子
ディスカッションの様子
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2024.01.31

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