岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC) 第86回医学教育セミナーとワークショップ in 富山大学を開催
岐阜大学医学教育開発研究センター(MEDC)は、10月6日(金)~7日(土)、第86回医学教育セミナーとワークショップ in 富山大学を開催しました。今回はハイブリッド形式のセミナーと計13の対面ワークショップを実施し、講師を含む総勢172名が参加しました。
セミナーでは、富山大学医学部医学教育講座の高村昭輝教授が『日本のLongitudinal Integrated Clerkshipの在り方を考える!~本当の地域実習とは~』をテーマに三重大学、 宮崎大学、富山大学で行われている長期地域滞在型プライマリ・ケア実習の実情を報告しました。また、実際に実習を行った学生による体験報告も行われました。講演全体を通じて、これから必要となる地域医療や地域枠学生の教育と当実習の可能性について考え、今後の各大学における地域医療実習の充実を検討する良い機会となりました。
ワークショップでは、『体験!とやまいぴー ―多職種連携教育をデザインしよう―』『医学教育に「絵画観察」を取り入れてみよう』『医療者としての成長を促す早期体験実習を作ろう』『地域医療リーダーに必要な社会科学の視点 第1弾~都市デザイン工学の視点~』などの多彩な13テーマについて、活発な議論が行われました。
『体験!とやまいぴー ―多職種連携教育をデザインしよう―』では、富山県・石川県の保健医療福祉系学生を対象とした多職種連携教育(IPE)の活動を紹介するとともに、IPEにおける様々な学校との連携、継続的な運営などについて意見交換を行いました。
『地域医療リーダーに必要な社会科学の視点 第1弾~都市デザイン工学の視点~』では、都市デザイン工学と健康都市空間デザインの専門家を迎え、都市デザインに関するトレンドや、自らの地域を都市デザインの観点から分析する方法を学びました。その後、参加者が各々の地域について実際に分析し、専門家からフィードバックを受けることで、健康な地域に近付けるための能力が身につけられました。
MEDCでは、医学教育共同利用拠点として我が国の医療者教育の普及・開発・向上に寄与すべく、年3回「医学教育セミナーとワークショップ」を開催しています。次回の第87回は1月18日(木)〜20日(土)の3日間、オンラインで開催します。12月からMEDCホームページにて参加者を募集予定です。




