お知らせ

学習者支援に関するウェビナー「MED Taaalk:メドトーク」を開催しました

 岐阜大学医学教育開発研究センター(以下、「MEDC」とする。)は、3月18日(金)に、『さまざまな「学習・学修できない」と、その支援』と題して、学習者支援に関するウェビナーを開催しました。MEDCでは、これまで定期的に医学教育セミナーとワークショップを実施していますが、その期間以外にも学びの場を提供することを目的として、本ウェビナーを開催し、当日は講師を含む100名以上の参加がありました。
 本セミナーでは、4名の大学教員を講師として迎え、それぞれの専門分野についてミニレクチャーを行った後、進行役であるMEDCの西城卓也教授、川上ちひろ併任講師とミニ討論を行いました。信州大学の清水郁夫先生は、「学習環境や教育者が学習者に与える影響は?」と題して、学習者支援において後回しになりやすい環境や教職者の影響について説明しました。岐阜大学の堀田亮先生は、「学習意欲がわかないのです...」と題して、メンタルヘルスに課題がある学習者の理解と支援について、藤田医科大学の藤江里衣子先生は、「勉強してもテストに合格できないんです」と題して、学習における記憶のメカニズムと支援方法について解説しました。また、国際医療福祉大学の下井俊典先生は、「手先が不器用で技術演習で苦労します」と題して、医療系職種では不可欠な手先の器用さや習得について、自身の教育経験を織り交ぜながら解説しました。聴講者からの質問は随時チャット形式で受付け、聴講者と講師との活発な議論もなされました。
 MEDCでは今後も、年3回開催している「医学教育セミナーとワークショップ」を含め、医学教育共同利用拠点として我が国の医療者教育の普及・開発・向上に寄与すべく、様々なセミナー等の企画に取り組んでいきます。

藤江里衣子先生のミニレクチャー
藤江里衣子先生のミニレクチャー
ディスカッションの様子
ディスカッションの様子