お知らせ

第6回流域圏保全研究推進セミナーを開催しました

 岐阜大学流域圏科学研究センターは、令和4年3月2日(水)に第6回流域圏保全研究推進セミナーを開催しました。昨年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症対策のためオンラインで開催し、ほとんどの発表者・参加者はリモートでの参加となりましたが、学外からの参加者26名を含む計64名(内、留学生4名)が参加しました。
 当センターでは、流域圏の現状診断と管理支援および変動予測に基づいて、持続的な自然資源の利用を実現する「流域圏科学」を国内外の大学や研究機関、観測・研究ネットワークの支持を受けながら推進してきました。本セミナーは、個々の研究および共同研究の最新の成果を共有し、「流域圏科学」の今後の発展について議論することを目的として開催しました。
 当日は、森脇久隆学長と李富生センター長の挨拶で開会し、続いて本年度で退職される津田智准教授が「タネ 火種 めしのたね」と題して最終講義を行いました。次に、当センターの森林機能研究部門、水物質動態研究部門、地域協働推進室の研究成果報告、および当センターが支援している若手研究者(博士課程学生、研究員)3名の成果報告を行いました。
 また、長年にわたって高山試験地を利用した共同研究を実施されてきた産業技術総合研究所の村山昌平氏にもご講演いただき、その後、共同研究課題3件の今年度の成果発表がありました。そして、高山試験地、微生物分析室、水質分析室、岐阜大学流域水環境リーダー育成プログラム(BWEL)の活動報告を行い、王志剛副学長の挨拶により閉会しました。
 当センターでは、今後も流域圏保全研究推進セミナーを毎年開催することにより、「流域圏科学」の体系化を図るとともに、環境問題への適応と解決に取り組む実践的な「流域圏保全学」の醸成を推進していきます。

津田准教授による最終講義の様子
津田准教授による最終講義の様子
花束を贈呈された津田准教授
花束を贈呈された津田准教授