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第37回岐阜シンポジウム「人体解剖掛図の世界 ~数十年の眠りから今よみがえったサイエンスアート~」を開催しました

 3月27日(土)に第37回岐阜シンポジウム「人体解剖掛図の世界 ~数十年の眠りから今よみがえったサイエンスアート~」を開催しました。本シンポジウムは、コロナ感染症対策のため、会場での聴講のほか、インターネット配信を行い、会場は45人、インターネットでは全国から59人の参加がありました。
 シンポジウムのテーマである「人体解剖掛図」は、岐阜大学創立70周年事業の一つとして、大学のキャンパスの各所に点在している歴史的資料・学術資料を適切かつ永続的に保管・活用する「アーカイブコア」が図書館内に整備される際に医学部から収集されたものです。
 シンポジウムの第1部は、「解剖掛図を巡る多角的考察」と題して、6人の講演者から、解剖掛図がどのように使われていたのか、そこに描かれている解剖図の歴史、描写方法、理科美術(標本画)の近代史、そして、本学の解剖掛図を描いた丹下氏との思い出話が美しいビジュアルを使用したプレゼンテーション資料とともに語られました。
 第2部は「総合討論~解剖掛図の意義と貢献~」と題して、第1部の講演者6人が、会場の参加者を交えて討論を行い、解剖掛図を入口として、サイエンスアートの世界の見識が深めることができました。
 また、本シンポジウムを実施した講堂に隣接する図書館エントランスホールには、解剖掛図を精密に撮影し、デジタルプリントしたレプリカが展示され、シンポジウムの休憩時間に多くの参加者が訪れ、実物と変わらぬ掛け図を自らの眼で体験しました。
 デジタル教材が存在していない時代は、全国の教育機関で使用されていた解剖掛図ですが、多くの機関では保存状態が思わしくなく、既に廃棄されており、本学の保有する掛け図は、保存状態を考えると非常に貴重なものです。今後は、この掛図のデータベース化等を行い、新たな価値を創造していきます。

第2部「総合討論」
第2部「総合討論」
「人体解剖掛図展」
「人体解剖掛図展」

2021.04.05

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