令和元年7月12日（金）、本学医学部看護学科が当番校となり、全国国立大学法人助産師教育専任教員会議が、都ホテル岐阜長良川において開催されました。この会議は、助産師教育を担う国立大学法人38校の代表教員が一同に会し、助産師教育の質の保証と情報交換を目的とするものです。
　会議には、文部科学省高等教育局医学教育課看護教育杉田専門官にお越しいただき「助産師教育の現状と課題」というテーマでご講演いただきました。国立大学での助産師教育は、大学院と学部の2つの教育課程がありますが、分科会では、それぞれの教育課程の特徴を踏まえ、配慮を要する学生への指導に関する留意点や工夫等について情報提供とともに、意見交換を行いました。
　日本の助産師教育は長い歴史を持ち、助産師は妊産婦や家族に寄り添い、地域に根差したケアを実践してきました。時代の変遷とともに、助産師に求められるものは変わりますが、その時代のニーズに答えられる助産師を養成することは国立大学の重要なミッションです。また、日本の助産師教育を世界レベルに近づけるための努力が必要です。さらに「2040年に向けた高等教育グランドデザイン」を踏まえ、各国立大学がそれぞれの強み・特色や地域の事情等を考慮しながら、取り組むべき方向性を検討し、知と人材育成への役割を認識することが求められます。これらを踏まえ、国立大学だからこそ可能な助産師教育のあり方を模索し、次のミッションにつなげることを確認し、盛会のうちに閉会となりました。