2019年度岐阜大学日本語・日本文化教育センター日本語・日本文化研修留学生の修了論文発表会を開催しました
本学日本語・日本文化教育センターは、8月4日(日)、岐阜大学サテライトキャンパスにおいて,日本語・日本文化研修留学生(以下日研生)による修了論文発表会を開催しました。
日研生は、毎年10月から翌年8月までの約1年間、大使館推薦や大学推薦の国費外国人留学生として、また本学学術交流協定校からの留学生として岐阜大学に留学し、主に日本語と日本文化について学び、その集大成として修了論文を執筆します。論文のトピックはそれぞれの留学生が興味のあるものを選び、教員の指導と岐大の日本人学生が務める論文チューターのサポートを受けながら論文を完成させます。
今年の日研生は第18期生で、ウクライナ、タイ、中国から本学に留学している6人が発表を行いました。
当日は、本学教職員、学生の他、一般市民の方もご来場くださいました。日研生たちは、現代日本社会、日本語の特徴、日本と自国の比較等、各自が設定したテーマについて、パワーポイントを使用しながら発表しました。フロアからの質問にも誠実に答え,日頃の学習や研究の成果を十分発揮しました。
日研生は,8月21日(水)に行われる修了式に出席し、その後帰国します。帰国後は、それぞれが所属する大学に復学し勉学に励みます。本修了生には、本学や他大学大学院への留学や、日本での就職のため再来日する学生が多数います。成長した彼らとの再会を楽しみにしています。
発表者及び題目は次のとおり(発表順)
- 江 愷悌(コウ ガイテイ・中国)
「私たちはまだ「腐向け」を知らない -『名探偵コナン』劇場版の二次創作を例として-」 - トンピチャイ・パーキン(タイ)
「社名のネーミング -人名および欧米企業のネーミングとの比較から-」 - ドルディネツ・イェヴヘン(ウクライナ)
「翻訳における日本語オノマトペ
-『ハリー・ポッターと賢者の石』の英語原作・中国語訳・ウクライナ語訳との比較-」 - 黎 宇傑(レイ ウケツ・中国)
「明末・清初期のキリスト教受容に関する考察
-明朝とイタリア人宣教師マテオ・リッチ、そして同時期の日本との比較-」 - 梁 雅麗(リョウ ガレイ・中国)
「ブラックバイトから立ち上がれ -岐阜大学の留学生に対する調査-」 - サオカムケット・スパーワディー(タイ)
「同棲は結婚に繋がるか -タイ・日における大学生の意識-」