お知らせ

「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました

 本学グローカル推進本部,日本語・日本文化教育センターは,7月11日(水),柳戸会館集会ホールにおいて「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました。当日はサマースクール参加学生,留学生,日本人学生,教職員等約60名の参加がありました。
 能の講師として,観世流シテ方の味方團(みかたまどか)先生と田茂井廣道(たもいひろみち)先生,狂言の講師として,大蔵流狂言方の山口耕道(やまぐちこうどう)先生と茂山忠三郎(しげやまちゅうざぶろう)先生の4名をお招きしました。

 最初に,能の代表的演目のひとつである「石橋(しゃっきょう)」が披露されました。先生方の自己紹介の後,能楽の歴史や舞台についての説明や,シリアスな能とコメディの狂言の違いについての話がありました。
 次に,能楽の楽器である大鼓(おおつづみ)と小鼓(こつづみ),能と狂言の面(おもて)が示されました。邦楽は西洋の音楽と根本的に異なること,女性や動物が面で表現されることを,参加者は興味深く学びました。
 後半には,参加者が実際に体を動かす活動を行いました。能の歩き方の「すり足」,基本のポーズの「カマエ」,心の動きを示す「差し込み開き」を全員でやってみたり,声を合わせて謡曲「高砂」を謡ったりしました。狂言の「大笑い」の体験では,「自分が出せる最高に大きな声で!」という講師の先生に励まされて,会場の窓が震える大音量が発せられました。

 狂言鑑賞として「寝音曲(ねおんぎょく)」を楽しみ,話されている日本語が完全には分からなくとも,先生方の演技に引き込まれた学生たちの笑い声がだんだん大きくなっていくのが印象的でした。

 ワークショップの最後には,サマースクール参加学生のひとりがモデルとなり,能装束の着付けが行われました。鬘をつけ唐装束を着した美しい姿と,鬼になった迫力ある姿,このふたつの装束が披露されました。

 プロの方による本物の日本の文化を間近で見聞きし体験できるこのワークショップは,岐阜大学にとってかけがえのないイベントとして定着しています。
 なお当日,岐阜新聞が取材に訪れ,参加学生へのインタビューなどをしました。

 今後も,グローカル推進本部及び日本語・日本文化教育センターでは,日本文化に触れる機会を提供する活動を展開していきます。

能面の説明をする先生方
能面の説明をする先生方
能の「差し込み開き」を練習
能の「差し込み開き」を練習
能装束の着付け
能装束の着付け
先生方と参加者の集合写真
先生方と参加者の集合写真
         (写真はすべてクリックすると拡大します)

2018.07.19

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