平成29年度第5回学長記者会見を実施しました
本学は,9月20日(水)に,平成29年度第5回学長記者会見を実施しました。
今回の会見では,森脇学長から「台風の進路形成メカニズムの解析方法を開発-異常な進路をとる台風や線状降水帯などの予測精度向上に期待-」について,「岐阜大学の将来ビジョン」と関連させて説明を行った後,野々村修一工学部長の概要説明及び吉野純工学部附属応用気象センター長から研究内容の詳細を説明しました。
吉野センター長は,「渦位」と呼ばれる物理量の特性に着目して風速,温度,気圧データから台風周囲の全渦位を算出し,それを6種類の渦位に分解し,台風自身の渦位を除いた台風の進路に影響を与える5種類の渦位が作り出す風速をそれぞれ推定することで,台風の進路形成メカニズムを解析する方法を開発しました。今後はこの解析方法の応用により,異常な進路をとる台風や線状降水帯などの予測精度向上に繋がることが期待されます。
また,4月に新たに発足した岐阜大学工学部附属応用気象研究センターは,大気海洋研究部門,大気電気研究部門,大気水圏研究部門の3部門からなる応用気象に関する大学初となる研究センターとなります。
今後はこのセンターで観測された気象データをAIやIoTといった先端的なICTを利用して付加価値をつけることによって,これまでにない新規の気象情報ビジネスを展開し,地域産業の生産性の向上に貢献していくことが期待されます。
2017.09.22
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