第1回流域圏保全研究推進セミナーを開催しました
私たちに身近な地球環境である「流域圏」は,山地から平野に広がる森林・河川・地盤などの自然環境の要素が相互に作用しながら,農地・都市などの人間生態系と互いに関わりをもっています。
本学流域圏科学研究センターでは,流域圏の総合的な解明と将来変動予測,生態系サービスと自然災害リスクの評価などの分野融合的な研究を通じて持続可能な流域圏の実現に資する「流域圏保全学」の創生を目指して,関連研究コミュニティとの共同研究と人材育成を推進しており,その活動の一環として,3月6日(月)と7日(火)に国際シンポジウム「International symposium of river basin studies - towards the interdisciplinary study for sustainable basin environment and human well-being -」を含む「第1回流域圏保全研究推進セミナー」を柳戸キャンパスで開催しました。
本会は森脇学長と粟屋センター長による挨拶で始まり,インドネシア,オーストラリア,米国からの招待講演を含む4件の特別講演, 11件の研究成果講演,34件の英語ポスター発表,高山試験地,流域水環境リーダー育成プログラム,共同研究支援室等の活動報告が行われました。2日間の参加者は学外者28名を含む合計69名(内,学内外の留学生13名)で,学術分野や国・地域を横断した意見交換と新たな共同研究の発案が活発に行われました。
今後も同センターでは,関連研究コミュニティと共同研究を推進し,流域圏保全研究推進セミナーを毎年主催することにより,当該分野の醸成を促進することとしています。