お知らせ

「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました

 本学留学生センターとグローカル推進本部の共催により,7月13日(水),柳戸会館集会ホールにおいて「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました。当日はサマースクール参加学生,留学生,日本人学生,教職員,学外一般者等約80名の参加がありました。
 能の講師としては,観世流シテ方の味方 團(みかた まどか)先生と田茂井 廣道(たもい ひろみち)先生,狂言の講師としては,大蔵流狂言方の山口 耕道(やまぐち こうどう)先生と茂山 良暢(しげやま よしのぶ)先生の4名をお招きしました。

 最初に,能の代表的演目のひとつである「石橋(しゃっきょう)」が披露されました。先生方の自己紹介の後,能楽の歴史や舞台についての説明や,シリアスな能とコメディの狂言の違いについての話がありました。
 次に,能と狂言の面(おもて)が4点示され,角度によって表情が変わる能面に驚きの声や,ユニークな表情を見せる狂言面に笑いがおこりました。
 学生たちは,能の泣き方や狂言の大笑いの仕方を習い,謡曲「高砂(たかさご)」では先生から賞賛があるほどの声量で会場を揺るがしました。狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」の鑑賞では,くすくす笑いがやがて会場全体を包み込む大笑いとなり,全身で日本文化を堪能する機会となりました。

 ワークショップの最後には,サマースクール参加学生のひとりがモデルとなり,能装束の着付けが行われました。鬘をつけ唐装束を着した美しい姿と,鬼になった迫力ある姿,このふたつの装束が披露されました。
 プロの方による本物の日本の文化を間近で見聞きし体験できるこのワークショップは,岐阜大学にとってかけがえのないものと考えます。今回は学外の方の参加が多かったことも嬉しい成果でした。
 今後も,留学生センター及びグローカル推進本部では,日本文化に触れる機会や,その魅力を学内外へ発信する機会を大切に,活動を展開していきます。

講師の先生方
能面の説明
みんなで狂言の「大笑い」
能装束の着付け
講師の先生方と参加者一同