「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました
留学生センターは,本学グローカル推進本部との共催により,7月15日(水),柳戸会館集会ホールにおいて「留学生と日本人学生のための能楽(能・狂言)ワークショップ」を開催しました。当日はサマースクール参加学生,留学生,日本人学生,教職員,一般社会人等約90名の参加がありました。
能は観世流シテ方 味方團(みかたまどか)先生,田茂井廣道(たもいひろみち)先生を,狂言は大蔵流狂言方 山口耕道(やまぐちこうどう)先生,茂山良暢(しげやまよしのぶ)先生を講師としてお招きし,指導を受けました。
先生方の挨拶と自己紹介に引き続き,味方先生,田茂井先生による,能の代表的演目の一つである「
石橋
」が披露さました。謡曲の響きと華麗な舞に,会場全体が一気に能楽の世界に引き込まれたようでした。続いて,能楽の歴史や,能と狂言の表現の違いについて話がありました。能と狂言に使用する「面」の違いを,先生方が持参された実物の「面」を対比しながら学びました。謡曲「高砂」,狂言の笑い方の実習では,参加者全員で割れんばかりの大きな声を出し会場が揺れました。
また,狂言の「
寝
音
曲
」の実演では,演者のユーモラスな掛合いに会場全体が笑いに包まれ,笑いは国境を越えることを実感できる体験となりました。参加者のほとんどが能楽を体験するのは初めてでしたが,先生方のユーモラスで巧みな話術により,笑いの絶えない熱気のこもったワークショップとなりました。
また,ワークショップの最後には,サマースクールに参加している女子学生に能装束の着付けが行われました。間近に見るきらびやかな衣装やあざやかな着付けの所作に,日本の伝統芸能の奥深さ,美しさを堪能することができた有意義なひと時となりました。
なお,当日はNHK及び岐阜新聞社の取材を受けるなど注目度の高いイベントとなりました。