お知らせ

2014年度岐阜大学留学生センター日本語・日本文化研修留学生の 日本研究発表会を開催しました

 岐阜大学留学生センターでは,平成26年8月3日(日)午後1時から,岐阜市立図書館との共催により,岐阜大学サテライトキャンパス多目的講義室において,日本語・日本文化研修留学生(通称:日研生)による日本文化研究発表会を開催しました。

 日研生は,毎年10月から翌年8月までの約1年間,大使館推薦や大学推薦の国費外国人留学生として,また本学学術交流協定校からの留学生として岐阜大学に留学し,主に日本語と日本文化について学び,その集大成として修了論文を執筆します。論文のトピックは留学生が興味のあるものを選び,教員の指導を受けながら論文を完成させます。
 今年の日研生は第13期生で,韓国,スウェーデン,タイ,中国,ニュージーランド,ベトナムから本学に留学している10人が発表を行いました。
 当日は,本学教職員,学生,留学生の他,一般市民の皆様方にも多数ご来場いただきました。中にはお子様をお連れになった方,国内に進学や就職をした元日研生が何人も会場に駆け付けてくれ,日研生発表会の広がりが感じられました。
 日研生達は,地域に関する文化や日本と自国の文化的な比較等各自が設定したテーマについて,日頃の学習や研究の成果を発揮し,緊張を抑え各自が作成したパワーポイントに基づき流暢な日本語でそれぞれの研究発表を終えました。会場からは熱い声援と拍手が寄せられました。アンケートでも研究の視点が日本人と違う点が多く興味深かった,有意義な時間であった等々の意見が寄せられました。

 日研生は,8月21日(木)に開催する修了式に臨み,その後帰国します。帰国後は,それぞれが所属する大学に復学し勉学に励みます。本修了生には,本学大学院や他大学大学院に留学や就職のため再来日する学生が多数います。成長した彼らとの再会が楽しみです。


発表者及び題目は次のとおりです(発表順)。

  • ルアンシュアムアン・ジェンチラー(タイ)
       「長良川鵜飼の文化戦略 -ユネスコ「世界無形文化遺産」への登録は可能か-」
  • 江洋(こう よう・中国)
       「災害と多文化共生 -岐阜市・岐阜大学の取り組みを中心に-」
  • ニクラス・ブロムベリ(スウェーデン)
       「日本には「徒弟教育」があるか -日瑞の高校教育における企業実習を中心に-」
  • 張思思(ちょう しし・中国)
       「海女の仕事と現状 -三重県志摩地区を中心に-」
  • 楊心怡(よう しんい・中国)
       「オノマトペにおける日本語と中国語の比較 -よしもとばなな『キッチン』を例として-」
  • アダム・フェルト(スウェーデン)
       「おまえに本をクレル -方言における授与動詞「やる」と「くれる」の使用-」
  • グエン・ゴック・タン・タム(ベトナム)
       「日越女性の社会進出の変遷 -仕事に対する考え方の変化を中心に-」
  • レ・ティ・タン・タオ(ベトナム)
       「ベトナム労働力輸出と研修・技能実習制度」
  • レネイ・ジューリアン(ニュージーランド)
       「日本とニュージーランドの庭園の比較 -池泉庭園と枯山水を中心に-」
  • 高美景(こ みぎょん・韓国)
       「韓日笑芸の盛衰 -漫談と漫才にみる文化的相違-」

長良川鵜飼の文化戦略について発表
会場参加者からの質疑
徒弟教育についての発表
海女の仕事と現状について発表
韓日笑芸の盛衰についての発表
発表が終了しリラックスする日研生

2014.08.08

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