お知らせ

第9回日中共同セミナー「交通とスマートシティ」を開催しました

 第9回日中共同セミナー「交通とスマートシティ」(The 9th Japan-China Joint Seminar on Transportation and Smart City)が,6月21日(金)~22日(土)に本学地域科学部において開催され,日本と中国から61名の研究者及び学生が参加しました。このセミナーは,名古屋大学において第1回が開催されて以来,日本と中国の交互で開催されています。
 21日の開会式において,森川高行名古屋大学教授がセミナーの趣旨と沿革を紹介された後,森秀樹学長,竹内章郎地域科学部長が歓迎の挨拶をしました。森学長は,交通とスマートシティの現代社会における意義に言及し,災害に強いインフラ整備の重要性を述べ,竹内学部長は,地域の課題を解決するため,多様な学問分野が協働する必要性を強調され,地域科学部がこのような教育研究をしている学部であることを説明しました。
 21日のセッション「鉄道交通システムの国際比較分析」においては,鉄道の建設と投融資,鉄道の組織と改革,公共交通政策,総合交通政策などのテーマについて講演が行われました。特に,日本,中国及び欧州諸国における現状分析と国際比較分析について,活発な討議が行われました。22日には,交通インフラ整備の経済評価,次世代インフラ整備のためのデータ整備とモデリングの課題,スマートグリッドの諸課題,アジアにおける電気自動車の展開などについてレビュー講演が行われた後,「公共交通システム」,「交通選択と交通網解析」,「電気自動車の展開」,「交通管理と交通安全」などのテーマについて研究発表が行われました。1日半という短い時間ではありましたが,日本と中国(及びトルコの方1名)の多様な分野の研究者が濃密な学術交流がされました。
 参加者は学術討議に熱中する一方,初夏の鮮やかな緑に包まれる岐阜大学のキャンパスの美しさにも賛美されました。そして,次回の日中交通セミナーは,来年に広州の中山大学で開催することが決まり,第9回セミナーは閉幕しました。
 次回開催校の中山大学は,中国民主革命の先駆者孫文が日本滞在中に名乗っていた“中山樵”という別名により命名された大学です。交通と都市についての日中学術交流促進を趣旨とするこのセミナーは,その中山大学で継続されます。

森学長による挨拶
竹内地域科学部長による挨拶

2013.07.05

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