第12回 岐阜学を求めて part2
「岐阜学を求めて part2」
-地域(現場)から、地域の生活と地域づくりを考える-
第12回 岐阜シンポジウム
1.日時:2007年6月8日(金),9日(土)
8日:シンポジウム 9:30~17:00 (9:00開場)
9日:フォーラム 9:30~12:30 (9:00開場)
2.場所:岐阜大学
8日:岐阜大学講堂
9日:岐阜大学地域科学部101教室
3.総合題目:岐阜学を求めて part2
―地域(現場)から,地域の生活と地域づくりを考える―
4.解題:
深刻な「格差社会」の到来を予想させる昨今の社会状況を踏まえ,いまわが国の社会は,公共のあり方,福祉のあり方のはげしい変動を呼び起こし,地域社会の有様,住民の生活や暮らしについて,多方面からの検討を要請するものとなっている。
地域づくり,地域の再生は,今日の国際社会のあり方を反映し,グローバルな問題とも関連づけてその方向が模索されなければならない状況にある。同時に,現在の国の政治は,競争主義,成果主義のスローガンのもと,地域社会の存立基盤そのものの変動をも予定するものとなっており,地域住民と行政,公と私,地域の内発的発展または持続可能な地域づくりという課題とグローバリゼーションもしくは国際化という課題は,必ずしも予定調和的なものとはなっていない。
こうした時,地域科学は,特定の地域の歴史や伝統文化,個々の地域におけるまちづくりに限定したものではなく(それはそれで大いに意味のある課題ではあるが),様々のレベルや地域空間における文字どおり多面的で重層的な,かつ政治的,社会的な対抗をも含む課題に取り組むべき使命を担わざるをえないであろう。
このシンポジウムは,第7回岐阜シンポジウム「岐阜学を求めて」(2004年11月)の開催とその成果を踏まえており,同時にまた岐阜大学地域科学部設立10周年記念の企画として構想され,開催されるものである。
もとより,このシンポジウムは,ひとつの方向に問題を絞るのではなく,学部として地域科学創造の途上にある現段階を率直に披瀝し,地域に根ざしつつ,より普遍的な形で問題を浮き彫りにする,議論し,論争し,課題と問題点の発見の場となる,そんな機会にして,今後の岐阜大学と地域科学部の教育,研究上の課題が明らかになり,そして地域とのより緊密な連携の有り様を模索するための一助となることを願っている。
5.プログラム
□シンポジウム:6月8日9:30~17:00
(司会:三井 栄(岐阜大学地域科学部准教授))
◆開会 9:30
あいさつ 実行委員長 竹森 正孝(岐阜大学地域科学部教授)
あいさつ 黒木 登志夫(岐阜大学学長)
◆シンポジウム 1 10:00~12:30
「地域から地域づくりを考える」
・講演 : 竹内 伝史(岐阜大学地域科学部教授)
・パネル討論(コーディネーター:竹内伝史)
竹内 伝史
奥野 信宏(中京大学総合政策学部学部長)
西寺 雅也(前多治見市長)
林 正子(岐阜大学地域科学部教授)
昼 食 12:30~14:00
◆シンポジウム 2 14:00~16:30
「福祉の現場から地域の生活を考える」
・講演 : 伍賀 一道(金沢大学経済学部教授)
・報告1: 高木 和美(岐阜大学地域科学部准教授)
・報告2: 長尾 拓裕(地域科学研究科院生・介護支援専門員)
◆パネル討論 (コーディネーター:高木和美)
講演者+報告者
◆総括講演 16:30~16:50
高橋 弦(岐阜大学地域科学部長)
◆閉会 17:00
□フォーラム:6月9日9:30~12:30
「地域学のあり方を考える -持続可能な地域連携と教育プログラム-」
コーディネーター:富樫幸一・山崎仁朗 (ともに岐阜大学地域科学部准教授)
討論者:地域系大学・学部連絡協議会参加校,地域科学部のOB・OG,
本学部教員,院生,学生,住民,他大学教員他