地域貢献

第45回 岐阜大学フォーラム


多数のご参加ありがとうございました。

講師の大西 隆氏(日本学術会議会長・豊橋技術科学大学長)

 本学は,6月1日(月)に岐阜大学講堂にて第45回岐阜大学フォーラムを開催しました。
 講師の大西 隆氏は,国立大学が直面する財政難や人口減少社会の影響について,社会人学生の増加,世界的に見て高いとは言えない大学進学率の上昇,海外留学生の増加など,抵抗策と打開(緩和)策を提示しながら講演されました。
 国立大学の将来ビジョンとして,地域の民間,公的資金の受け入れによる財源の多様化及び積極的社会還元,人材受け入れの多様化など積極的な国立大学への転換の必要性についてご講演いただきました。
 また,寄附金確保促進のための税制面の環境整備や,人口減少社会の継続,国の財政状況を鑑み,縮小案を含めた組織再編や統合再編を視野に入れる必要性などについても触れ,幅広い視点から国立大学の将来について語っていただきました。

第45回岐阜大学フォーラムポスター

  • 日 時 : 平成27年6月1日(月) 16時~17時15分
  • 場 所 : 岐阜大学講堂


基調講演

『人口減少社会と国立大学の将来ビジョン』
     日本学術会議会長・豊橋技術科学大学長

          大 西 隆 氏

  私は,都市工学の研究者として,人口減少社会が,都市化時代の都市工学から,都市においても人口が減少する逆都市化時代の都市工学への転換をもたらす,という問題を考えてきました。いま,日本学術会議会長や豊橋技術科学大学長という仕事に就いて,日本の大学もまた,都市と同じように大きな試練に見舞われていると感じます。2060年には,18歳人口が半減するといわれる中で,国公私立を問わず,大学は深刻な問題に直面せざるを得ません。しかし,一方で,大学は普遍的な真理,人類に有用な科学や技術を開拓することを通じて,民族や国家を超えた貢献をなす役割を持っています。日本の国立大学は,この危機に際して,よりグローバルな存在への質的な飛躍を遂げなければならないのかもしれません。岐阜大学をはじめとする日本の国立大学は,試練のときを,飛躍のときとするべく,新たなビジョンを定める時期に来ているように思います。


問合せ先:

岐阜大学総合企画部総務課 058-293-2004

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