地域貢献

第30回 岐阜大学フォーラム

 NPO防災情報機構の伊藤和明会長から,東日本大震災や過去に日本で発生した地震の概要についてスライドを交えながらの解説があり,「今までの地震を教訓にし,将来の地震防災に活かすことが必要」と述べられました。
 また,岐阜県においても濃尾地震(1891年)により,甚大な都市災害と山地災害をもたらしており,「 地区により災害のタイプが違う。どんな災害に遭いやすいかという"災害環境"を日頃から把握しておくことが防災の第一歩である」と進言されました。

第30回 岐阜大学フォーラム  「地震列島の宿命」

  • 日 時 : 平成23年6月1日(水) 16時~17時15分
  • 場 所 : 岐阜大学 講堂

 

 

基調講演

『地震列島の宿命』
  講師 : 伊藤和明 氏
     (NPO 法人防災情報機構会長・元NHK解説委員)

 海溝型の超巨大地震であった「東北地方太平洋沖地震」は,3つの巨大地震が北から南へと連動して発生したもので,海底の断層破壊は,南北500km,東西200km にも及んだ。一方,南海トラフでは,東海・東南海・南海の震源域が,ほぼ同時に活動して起きる3連動地震の発生が,次第に現実味を帯びつつある。そのときは,海底の断層破壊が500km 以上に及び,甚大な震害・津波災害がもたらされることは疑いない。
 地震列島に居を定めている以上,私たちは地震と共生して住みつづけねばならないという宿命を背負わされている。この国土で,人びとの居住する環境は,きわめて多様である。過密都市の一角に住む人もあれば,深い山あいに住む人もいる。人それぞれ,どのような環境に住みついているかによって,地震のさい,どのような災害に遭いやすいかが異なるのは当然である。そうしたいわば「災害環境」を,地区ごとに把握しておくことが,災害を軽減するための第一歩なのではないだろうか。



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