研究・採択情報

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工学部 寺田 和憲 准教授らの研究課題がJSTの未来社会創造事業に採択されました

 本学工学部 寺田 和憲 准教授らの研究課題がJST(科学技術振興機構)の未来社会創造事業に採択されました。
 本事業は、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を明確に見据えた技術的にチャレンジングな目標を設定し、戦略的創造研究推進事業や科学研究費助成事業などの有望な成果の活用を通じて、社会や産業において、研究開発成果の実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)への到達を目指し研究開発を行うものです。
 採択された研究開発課題「数理的社会情動能力の発達を促進する AI エージェントシステムの開発」では、発達障害児を含む子どもがAIエージェントとの社会的インタラクションの中で、数理的社会情動能力を習得できるシステムを開発します。数理的社会情動能力とは本来見えない相手の心や相手との関係を読み、社会関係を数理最適化する能力です。社会情動能力は、IQによって計測可能な認知能力と対比され、客観的計測、定量化が難しい非認知能力と言われてきました。しかし、ゲーム理論、進化心理学、社会心理学、認知科学、人工知能などの多分野で発展した社会知性の研究は、他者の心を読む能力と社会的関係の最適化の数理モデルを明らかにし実証してきました。寺田准教授を代表とする研究グループは科学技術立国を実現するSTEM能力と同様に、社会構成員が、算数能力と道徳能力をハイブリッドした能力である社会情動能力を備えることが重要であると考え、AIエージェントとの社会的インタラクションの中で、子どもが学習できるシステムを開発し、その効果を検証します。

採択概要

研究開発課題名:数理的社会情動能力の発達を促進するAIエージェントシステムの開発
研究開発代表者:岐阜大学工学部 寺田 和憲 准教授
共同研究者:University of Southern California Jonathan Gratch 教授
共同研究者:長崎大学 熊﨑 博一 教授
共同研究者:大阪大学 鹿子木 康弘 准教授
共同研究者:大阪大学 吉川 雄一郎 准教授


2022.09.29

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