研究・採択情報

水稲の高温不稔を引き起こす穂の温度上昇には 湿度が強く影響 ~高温不稔の実態を国際的観測ネットワークで解明~

 農研機構らの研究グループが構築した国際的な水田微気象観測ネットワークにより、気温ではなく開花時間帯の水稲の穂の温度(穂温)を指標とすることで、温度や湿度条件の異なる様々な気候下の水田における高温不稔を統一的に評価できることを、世界で初めて実証的に明らかにしました。その結果、高温で湿潤な気候の地域では蒸散に伴う気化冷却効果が小さく穂温が高くなりやすいため、高温不稔リスクが高いと推定されました。本評価手法を活用することで、世界の高温不稔の予測精度を向上させ、また高温不稔に対して適切な対策を講じることが可能になります。
 この成果は2022年4月1日に国際科学誌Agricultural and Forest Meteorologyに掲載されました。

20220826.png 図1 MINCERによる水稲群落内熱環境の測定の様子

詳しい研究内容について

水稲の高温不稔を引き起こす穂の温度上昇には 湿度が強く影響
  ~高温不稔の実態を国際的観測ネットワークで解明~

論文情報

  • 雑誌名:Agricultural and Forest Meteorology
  • 論文名:Monitoring canopy micrometeorology in diverse climates to improve the prediction of heat-induced spikelet sterility in rice under climate change.
  • 著 者:
    Mayumi Yoshimoto, Minehiko Fukuoka, Yasuhiro Tsujimoto, Tsutomu Matsui, Kazuhiro Kobayasi, Kazuki Saito, Pepijn A.J. van Oort, Baba I.Y. Inusah, Chenniappan Vijayalakshmi, Dhashnamurthi Vijayalakshmi, W.M.W. Weerakoon, L.C. Silva, Tin Tin Myint, Zar Chi Phyo, Xiaohai Tian, Huu-Sheng Lur, Chwen-Ming Yang, Lee Tarpley, Norvie L. Manigbas, Toshihiro Hasegawa
  • DOI:http://doi.org/10.1016/j.agrformet.2022.108860

2022.09.06

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