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がん関連糖鎖の生産を細胞内で制御する仕組みを解明 ~酵素の分泌が止まると糖鎖の枝分かれが増加する~

 国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学糖鎖生命コア研究所(iGCORE)の木塚康彦教授、平田哲也元特任助教らの研究グループは、広島大学との共同研究で、細胞が糖鎖の量や構造を調節する新たな仕組みを明らかにしました。 がんに関わる糖鎖を作る酵素GnT-Vは、細胞内のゴルジ体という小器官に存在しており、SPPL3という別の酵素で切断されることによって、細胞外に分泌されることが知られています。本研究では、細胞の状態に応じて、GnT-Vの細胞外への分泌が止まり、その結果細胞内の量が増加することにより、糖鎖を作る活性が増えることがわかりました。 本研究は、特定の糖鎖の合成が細胞内でどのように調節されているのか、という疑問の解明に向けて重要な知見を与えるとともに、糖鎖が関わるがんの悪性化の仕組みの解明にも役立つことが期待されます。
 本研究成果は、2022年8月1日付(日本時間8月1日18時)Nature姉妹誌「Communications Biology」に掲載されました。

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詳しい研究内容について

がん関連糖鎖の生産を細胞内で制御する仕組みを解明
 ~酵素の分泌が止まると糖鎖の枝分かれが増加する~

2022.08.02

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