畜産の重要寄生虫、カタツムリから幼虫発見 ~ 槍形吸虫のスポロシストを野外で初めて検出 ~
岐阜大学応用生物科学部の高島 康弘准教授、森部 絢嗣准教授、松尾 加代子客員獣医学系教授(熊本県阿蘇保健所)の研究グループは、東邦大学の脇 司講師と北海道大学の尾針 由真博士研究員、岡山理科大学の林 慶助教とともに、国内において感染経路が不明であった槍形吸虫の幼虫を日本で初めて野外から発見しました。
本研究成果は、日本時間2021年7月10日(土)に「The Journal of Veterinary Medical Science」にて発表されました。

オオケマイマイ
発表のポイント
- 槍形吸虫は畜産上重要な寄生虫であるが、国内における感染経路は不明であった。
- 岐阜県で採取したカタツムリの一種オオケマイマイから、野外ではじめて槍形吸虫(Dicrocoelium chinensis)の幼虫を発見した。
- オオケマイマイが槍形吸虫の感染源である可能性が示された。
詳しい研究内容について
畜産の重要寄生虫、カタツムリから幼虫発見
~ 槍形吸虫のスポロシストを野外で初めて検出 ~
論文情報
- 雑誌名:The Journal of Veterinary Medical Science(ISSN 1347-7439)
- 論文名:
The first detection of Dicrocoelium chinensis sporocysts from the land snail Aegista vulgivaga in Gifu Prefecture, Japan - 著 者:
Tsukasa Waki, Yuma Ohari, Kei Hayashi, Junji Moribe, Kayoko Matsuo, Yasuhiro Takashima - DOI番号:https://doi.org/10.1292/jvms.21-0012
- 論文公開URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/83/6/83_21-0012/_article/-char/ja