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イップスを発症しているアスリートでは運動時に特徴的な脳活動が見られることを解明 〜イップス克服方法の確立に期待〜

 岐阜大学工学部機械工学科の松下 光次郎准教授、広島大学大学院医系科学研究科の渡邊 龍憲助教、プロダクティブ・エイジング研究機構の吉岡 潔志研究員、ハバナトレーナーズルームの石原 心代表らの研究グループは、イップスを発症しているアスリートでは、動作遂行に関連する特徴的な脳活動がみられることを明らかにしました。
 本研究では、イップスを発症しているアスリートにおいて、同等の競技歴をもつアスリートと比較し、動作開始時にみられる事象関連脱同期(event-related desynchronization: ERD)と呼ばれる特徴的な脳波が増強していることを明らかにしました。
 本研究成果はロンドン時間の2021年5月14日午前10時(日本時間:2021年5月14日午後6時)に「Scientific Reports」に掲載されました。

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イップス概要

発表のポイント

  • アスリートに生じる、これまでできていた競技動作が急にできなくなってしまう「イップス」と呼ばれる現象の原因はよく分かっていません。
  • イップスを発症しているアスリートでは、動作開始時に特徴的な脳活動がみられることを明らかにしました。
  • これまで個人の経験でしか語られてこなかった、イップス克服方法・治療方法の確立につながることが期待されます。

詳しい研究内容について

イップスを発症しているアスリートでは運動時に特徴的な脳活動が見られることを解明
 〜イップス克服方法の確立に期待〜

論文情報

  • 雑誌名:Scientific Reports
  • 論文名:Modulation of sensorimotor cortical oscillations in athletes with yips
  • 著 者:渡邊龍憲1、2*、 吉岡潔志3、 松下光次郎4、石原心5
      1広島大学大学院医系科学研究科
      2名古屋大学大学院医学系研究科
      3一般社団法人 プロダクティブ・エイジング研究機構
      4岐阜大学 工学部 機械工学科
      5ハバナ・トレーナーズルーム
  • DOI番号:10.1038/s41598-021-89947-1

2021.05.17

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