研究成果・採択情報

固体材料の燃焼性試験方法に関する日本発の国際基準が発行される   ― 「きぼう」での宇宙火災安全テーマの地上研究成果を国際標準化―

 岐阜大学工学部 高橋周平教授は,国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」で行われる宇宙実験FLAREテーマ※1にこれまで取り組んできました。
 この中で地上研究の成果を基に,宇宙航空研究開発機構(JAXA),日本プラスチック工業連盟,北海道大学等と協力して開発を進めてきた固体材料の燃焼性試験方法に関する国際規格が,2021年4月6日付けで国際標準化機構(ISO)の国際標準規格ISO4589-4として正式に発行されました。高速流れの中での固体材料の燃焼試験(図)の方法が規格化され,試験結果は宇宙船内のような微小重力環境での材料の燃焼性を予測する際に活用されます。

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高速流れの中でのプラスチック(PMMA)の燃焼の様子
対向する流れがある中で,火炎が伝播可能な最低限の酸素濃度を特定する(クリックすると拡大します)

 本成果は,有人宇宙活動での火災安全性確保の観点から,今後,国際的に活用するために必要な基盤整備を実現したという点で,大きな意義を持ちます。

 詳細については【関連リンク】をご参照ください。


用語解説

※1 FLAREテーマ(FLARE:Flammability Limits at Reduced Gravity Experiment)
 2012年に「きぼう」利用テーマ重点課題区分として採択された,「火災安全性向上に向けた固体材料の燃焼現象に対する重力影響の評価」(代表研究者:藤田 修 教授(北海道大学))。本テーマには,JAXA,NASA,欧州宇宙機関(ESA),フランス国立宇宙研究センター(CNES),ドイツ航空宇宙センター(DLR)を含む4カ国,14機関が参画しています。
 FLAREテーマでは,重力の影響を考慮した材料の新しい燃焼性評価手法を開発。OIや材料の特性値と共にISO4589-4で取得方法を規定するHOIをインプットデータとして用いることにより,微小重力環境における燃焼限界条件(酸素濃度と周囲流速条件)が予測できます。なお,「きぼう」では,固体燃焼実験装置(SCEM)を用いて,本評価手法の検証実験等を実施します。

2021.04.22

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